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ドゥテルテ氏は「今日の中国は世界の経済超大国。我々は友人であるべきだ。様々な問題において我々が中国や他の世界の国と衝突して欲しいと考える短気な人々もいるが、南シナ海問題は触れずにいた方が良い。戦争を許容する国などなく、それはロシアや中国、英国や米国とった大国であっても同じことだ。どの国も軍事衝突を認めない」と主張した。
また、ベトナムのダナンでアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議期間中の11日に行われた中国の習近平国家主席との首脳会談に言及し、「彼(習氏)は、フィリピン大統領として自国民の命を守りたいのと同様、自分もまた中国の国家主席として自国民の命を誰にも不要な戦争のせいで無駄にしたくない、この戦争での勝者はあり得ないと話された。我々にとって唯一の道が協力であることは全く明白だ」と述べた。
中国と、日本、ベトナム、フィリピンといった国々との間には、南シナ海および東シナ海の領海と責任海域を巡り意見が対立している。中国は、フィリピンとベトナムが同海域の緊張をエスカレートさせるため米国の支援を意識的に利用しているとして批判している。
なお、オランダ・ハーグの常設仲裁裁判所は昨年7月、中国が南シナ海で主権を主張している「境界線「九段線」について、法的根拠がないとの判断を示した。だが中国は裁判所の判断を受け入れないとの考えを表していた。
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