21:40 2019年12月06日
映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、5月のカンヌ映画祭でワールドプレミアム

タランティーノ監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』中国で公開中止 ブルース・リーの娘の抗議で

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中国は、同国で10月25日に公開予定だったクエンティン・タランティーノ監督作品『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』の劇場公開を中止した。香港の伝説的なアクション俳優のブルース・リーさんの娘で米女優のシャノン・リーさんが中国の国家電影局に抗議したことが理由だという。米エンタメ誌「ヴァラエティ」が報じた。

悪いのはブルース・リー?

当初、この映画は中国の検閲を通り公開が許可されていたが、突如、正式な理由の発表なしに公開中止となった。情報筋によると、シャノン・リーさんが、映画の中で父親のブルース・リーさんが人を小馬鹿にしたような口調で話す場面の削除あるいは変更を要求したのが理由だという。シャノンさんが特に怒っているのは、父ブルースさんが滑稽で傲慢に描かれている場面と、小競り合いのシーンで俳優ブラッド・ピットさん演じる人物が、ブルースさんをたやすく打ち負かした点だ。

タランティーノは中国の言いなりになるのだろうか?

米エンタメ系情報サイト「ハリウッド・リポーター」が事情に詳しい情報筋の話として伝えたところによると、タランティーノ監督本人は、映画を再編集した「検閲版」の制作を拒否したという。中国で大きな興行収入を得ると予想できていたにも関わらず、タランティーノ監督は「受け入れるか受け入れないかは(中国の)勝手だ」との立場をとったという。

なお、タランティーノ監督はモスクワで行われた記者会見で、ブルース・リーさんについて「傲慢なやつ」だったと語っていた。

© Sputnik / Vladimir Astapkovich
タランティーノ監督

ロシアの映画関連のウェブサイト「キノポイスク」によると、タランティーノ監督は「ブルースをわざと悪く描こうとはしなかった。ブルースのことを少し誇張して、ちょっと面白く描いたことは認める。そのシーンは少しパロディ的だ。しかし実際にブルース・リーは傲慢な男だった。ブルースのしゃべり方をでっち上げてはいない。私は聞いたんだ」と語った。

タランティーノの映画、興行収益と中国

映画『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド』は、5月のカンヌ映画祭でワールドプレミアムとなった。これまでにこの映画は米国で少なくとも1億4千万ドル、全世界で計約3億6700万ドルの収益を上げている。アナリストらは、中国で公開された場合、総収入は少なくとも4億ドルになるとの見方を示していた。

中国当局がクエンティン・タランティーノ監督作品の公開に待ったをかけたのは今回が初めてではない。2013年には、映画『ジャンゴ 繋がれざる者』が、技術的な問題を理由に上映中止となった。ロイター通信によると、俳優がヌードになるシーンがあったのが理由だったという。映画は再編集され、1カ月後に中国で公開された。

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