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    日本の岸田外相

    ロシアの専門家、日本は常任理事国にならずとも安保理で尊敬を集め、国連に影響力を持つ

    © REUTERS/ Yuya Shino
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    アンドレイ イワノフ
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    国連安全保障理事会の非常任理事国に日本が選出されたことを受けて、岸田外務大臣は安保理改革の実現などに改めて意欲を示しました。

    「改革に向けた機運は高まっております。ぜひ、我が国として今会期中に安保理改革の具体的成果をあげられるよう、G4をはじめとする安保理改革推進派の国々とも、引き続き連携して取り組んで行きたい」と岸田外相は言った。 

    その前に、安倍首相は国連総会の演説で国連安保理改革の改革を呼びかけた。

    有名なロシア人東洋学者で歴史家のアナトーリー・コーシキン氏はラジオ「スプートニク」からのこれについてのインタビューに次のようにコメントしている。

    「国連安保常任理事国メンバーは経済、軍事的な重要度で選ばれたのではなく、戦勝国がはいったことは言っておかねばならない。常任理事国の構成を拡大しようとするのは、私が見る限りまず、権威を手に入れる欲求から、それから拒否権を手に入れたい欲求から説明できると思う。だが日本とドイツの安全保障問題が解決されておらず、両国が形式的にも、そして実際にもが米国の保護の元にある以上、拒否権を得る意味がどこにあろうか? 日独の領域には米軍基地があり、しかも今、それを核兵器で強化するという話までもちあがっている。このことから日独が独立して拒否権を使うということ、まして米国に反してこれを用いることはとうてい考えられない。これは日独が拒否権をもつ意味と価値を多いに下げる。個人的には近未来は国連安保理常任理事国の構成は維持すべきだと思う。だがこの際に非常任理事国のステータスを引き上げるべきだろう。

    一方で他国に対して軍事力を用いるときはいかなる場合も国連安保理の決定を採らねばならないという義務に立ち戻るべきだ。ご存知の通り、米国はここ最近自国の軍隊を海外派遣させるにあたって安保理のほかのメンバーとの同意を図っていない。この条項に違反し、国連の委任状を取得せずに他国へ軍を派遣する国には厳しい処罰を検討するべきではないか。」

    「スプートニク」:以前ロシアは日本の常任理事国入り支持を匂わせたが…。

    コーシキン氏:「そうしたほのめかしはエリツィン時代になされたものだ。あの時は取引が行われていて、一気に領土問題を解決してしたかったので、日米軍事同盟まで承認した。ロヂオノフ国防相は訪日中で、あれは完全にコズィリョフ外相の命令を受けてだろうがロシアは日米軍事同盟に反対しないという声明を表した。この声明によってロヂオノフ国防相は中国や東アジアのほかの国々の反感を買ってしまった。

    私は今、日中に第2次世界大戦の評価や領土問題でこれだけの意見の相違がある状態で、ことが常任理事国のメンバー枠拡大を決める投票にまで至った場合、中国が日本を候補国として支持するとは思えない。それに日本が第2次大戦の結果を認めることを土台に平和条約締結を望まなかった場合、ロシアも日本を支持したくないという気持ちが起こりうる。

    日本は安保理常任理事国にならずとも国連で十分な影響力と権威をもっていると私は思う。それに日本は世界情勢により大きな影響力を持つ先進国20カ国の中に名を連ねているではないか。」

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    国連, 岸田文雄, 安倍晋三, 日本, ロシア
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