首相がトランプ政権の閣僚と直接会うのは初めて。会談は約1時間の予定で、外国閣僚の表敬としては異例の長さとなる。マティス氏を「トランプ大統領の代理人」と位置付けているためで、3日夜には稲田朋美防衛相主催の夕食会も開く。
会談では、南シナ海で軍事拠点化を進める中国の動きについて意見交換する。首相は、オバマ前政権の「航行の自由」作戦を踏まえ、軍事的な影響力を引き続き行使するよう求めるとみられる。中国への対抗策を重視するマティス氏の立場を支持し、緊密連携を呼び掛ける考えだ。
アジア太平洋地域の安定のため、マティス氏が防衛協力の拡大を求める展開も予想される。首相がどこまで応じるかが焦点になる。