17:38 2019年11月20日
ジェームズ・ワトソン

知性を磨き、生産性を高め、インスピレーションの源を見つける方法は? ノーベル賞受賞者ジェームズ・ワトソンからの10のアドバイス

© Flickr / Joongi Kim
社会
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世界を震撼させた発見をした研究グループで唯一存命中なのが、ジェームズ・ワトソン氏(89)。ワトソン氏、フランシス・クリック氏、モーリス・ウィルキンス氏らは1962年、「生命のコード」の秘密を明かした、つまり、DNAが二重らせん構造をしていることの発見に対してノーベル賞を受賞した。まさにこの構造により、遺伝情報を保存し、伝えることができる。

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ワトソン氏は最近モスクワを訪れ、ロシア科学アカデミー生物有機化学研究所でスピーチを行った。ワトソン氏は『科学の中の退屈でない70年』と題し、困難を乗り越えて知性を磨き、生産性を高め、インスピレーションの源を見つけるための助けを語った。このアドバイスは、日常生活で私たち1人1人の役に立つかもしれない。

1.大きな男の子たちと犬とは戦うな

「拙著『退屈な人を避けよう』で私はそう書いた。そして常に、この人生のルールを守るよう心がけている。つまり、明らかに勝てないケースにかかり合わないこと。最終的に失望感を稼ぐために時間と労力と神経を費やす必要はない。」

2. 恥ずかしがらずに助けを求めて

「隅っこに座りながら泣きべそをかき、万事順調だと全世界に証明しようとしなくてもいい。誰かの助けを借りて問題を迅速に解決するほうが、独りぼっちでゆっくり解くより重要だ。」

3.その問題について自身の経験がある人のアドバイスだけ聞いて

「参考になるような輝かしい友人や専門家を探してください。私より賢い人に私は常に囲まれていた。そして私は幸運だった。質問を出すことができ、彼らはそれに答えてくれるのだ。」

4.周りの人への二枚舌は厳禁

「真実を話すか、何も話さないか、だ」さらに分もわきまえるべきで、「あなたの運命を決める人を公衆の面前で批判することは、最適解ではない。」

5.できるだけ多く本を読んで!

「私は両親同様多く本を読んだ。ドストエフスキーやトルストイ、トゥルゲーネフが好きだった。学校で私たちはそんな本を教科書より多く呼んだ。あれは、特別なタイプの教育だった。その後私は確信したが、偉大な本は新たなアイデアを生むのだ。」

「ところで、神経科学の研究によって証明されているのだが、私たちに分析させ、想像力を働かさせる文学を読むことは、脳を緊張状態に置き、老化を遅らせる助けになるトレーニングとして機能する。」

6.「何が」よりも、「なぜ」の方が大事

「多くのケースで人々は、「何が」起きたのかに関心を抱くが、実際に大事なのは、「なぜ」それが起きたのかを解明することだ。事実を暗記し、描写するのではなく、それを考え、分析し、取り組むことが重要だ。学業でも仕事でも。」

7.リスクを恐れないで(ルール1『明らかな敗北のケース』を除いて)

「リスクのみが人類文明の成長と前進を可能にする。そうでなければガガーリンは宇宙に飛ばず、コロンブスは大西洋を横断せず、アメリカを『発見』しなかっただろう。まずは試して、もし実際の危険が見えれば、そのときは理性的な制限を引けばいい。

8.極めて重要な問題の解決法を考え、家族関係に集中しないで

この予想外の回答は、仕事に常に熱中し、世界中を回りながらも家族を保つことに成功しているワトソン氏への、ある学者からの質問に対するもの。ワトソン氏は妻のエリザベス・レヴィさんと1968年からともにいて、2人の息子を持つ。ワトソン氏は「私は家族について常には考えず、将来について、いかに問題を解き、私の妻が良い本を書いていることを考えている」と微笑んだ。

9.健康な長生きを目指して

「私は本当に100歳やそれ以上まで生きたい。科学において何が起きるか、どのような発見がさらになされるか、とても興味深いじゃないか。しかし当然、病人であったり衰弱した状態にはなりたくない。」

10.最前線にいることを恐れないで

「何度も職から解かれ、プロジェクトから追い出されたが、常に最前線にいたかった。すでに70年間変わりなく最前線にいて、幸せだ。」

ワトソン氏は、自身を夢中にさせて、喜びをもたらし、過ごした1日1日への感謝の感覚をもたらすライフワークを見つけるよう推奨した。

これに先立ちスプートニクは、寿命を伸ばし、生活の質を高めるアドバイスのうち、学者と医者のなかで最も普及しているものを選抜した。

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