07:34 2020年05月31日
社会
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新型コロナウイルス (590)
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世界保健機関(WHO)は新型コロナウイルス2019-nCoVの対策を話し合うため、1月22日に緊急会合を開くことを決めた。中国で発生したこの新型ウイルスは猛烈な勢いで広がり、すでに国外へ これによって6人が死亡したほか、200人を超える感染例のうち1名は日本で確認されている。新型ウイルスについて我々は何を知っており、医療関係者らは何を危惧しているのだろうか?


経緯:新型肺炎はどのように流行するのか
© Sputnik / Savitskaya Kristina
経緯:新型肺炎はどのように流行するのか

今までにない肺炎ウイルスの初の感染例が確認されたのは2019年末、中国の武漢。入念に検査した研究者たちはこれが新型のコロナウイルスであることを確認した。ところが感染者の数が比較的少なかったためにその症状の特徴をつかみ、感染経路を迅速にあぶりだすことはできなかった。後日、この新しい病気にすでに60人近くが感染していることが明らかになった。その大多数が武漢市の市場で働いていた人たちだったが、感染の範囲がかなりの広範囲に及んだため、WHOは1月22日に新型ウイルスの猛威に対策する緊急会合を開くことを明らかにした。

​コロナウイルスの正体とは?

コロナウイルスとは普通の風邪から重症の呼吸器疾患まで、さまざまな呼吸系感染症の原因となる病原体。コロナウイルスの名称の由来はウイルス粒子の膜状構造に無数の突起があり、それが日食の時の太陽のコロナを想起させるから。

コロナウイルスは他のウイルスとどこが違う?

初めてコロナウイルスの存在が明らかにされたのは1960年代。コロナウイルス科には割合多くのウイルスが属しているが、わずが6種のコロナウイルスが(新型を含めた場合は7種)家畜、鳥、豚、角のある大型家畜だけでなく、人にも感染し、健康に重大な影響を及ぼす。コロナウイルスの最大の危険は人体に入った時、呼吸器系に深刻なダメージを与えてしまうこと。2002年に中国で発生したSARSコロナウイルスでは、世界中で8千人を超える患者が非定型肺炎に罹り、そのうち800人近くが死亡している。

© AFP 2020 / STR
病院に運び込まれる新型コロナウイルス感染者 中国、武漢

初期症状と結果

コロナウイルスは感染の初期段階では主だった特徴を持たない。かかり初めはいたって普通のインフルエンザに似ている上に、症状も中程度の風邪から死亡まで実に様々に分かれる。今回の新型コロナウイルスはこうした症状の中程度にあたるのではないかとされている。疾病が具体的に極めて危険な形の肺炎に発展しはじめたことから、医療関係者は今、警鐘を鳴らし始めた。1月11日、中国の武漢市で最初の死亡例が確認されて以来、10日後の今日、1月21日の時点で死亡者数はすでに6人となった。

新型コロナウイルスの感染源

疫学者らは中国の感染は海産物の卸市場と関係があるとみている。コロナウイルスの感染源は市場で売られている海洋哺乳類であった可能性があるが、同じ場所には鶏、コウモリ、ウサギ、蛇も売られており、この中のどれかが感染源となったと考えられている。

© AFP 2020 / Stringer
中国の医者

どうやって感染する?

中国の医療関係者らは新型コロナウイルスはヒトからヒトへ感染すると断定した。ただし肺を侵すウイルスの研究で医師らがまさに注目しているのがどうやってヒトからヒトへ感染していくのかという点だ。例えば患者の咳やくしゃみによる飛沫感染である場合、感染は非常に迅速に進んでしまう。こうした感染経路は未だにわかっていない。感染リスクは免疫が低下したり、肺に慢性病がある場合、また糖尿病や肝臓病を患っている場合、最大になってしまう。

感染の拡大

感染速度があまりに速いため、中国政府はウイルスがさらに広範囲に拡大するのではないかと危惧感を強めている。中国は今週25日、春節を迎えるため、何百万人もの人たちが親戚縁者を訪問しようと、地域をまたいだ大移動を開始する。1月20日の時点の情報として、中国政府は新型コロナウイルス2019-nCoVによる感染例が291例となったと公式的に発表した。中国の国外では日本、韓国でそれぞれ1例、タイで2例の発症例が確認されている。

© AFP 2020 / STR
中国の医者

拡大の予防

現段階でアジア諸国の空港では体温の自動測定器が設置されている。高い体温が確認されると、その人は特別の管理下に置かれ、感染がわかった場合は隔離病棟での治療を受けなければならない。感染者と接触した健常者も医者の観察を受けており、海産物を扱う市場は洗浄と除染のために閉鎖されている。


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