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    暴力と無法―それが「ダーイシュ(IS)」支配下のシリア領の現実

    暴力と無法―それが「ダーイシュ(IS)」支配下のシリア領の現実

    © Sputnik/ Mikhail Voskresenskiy
    中東
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    テログループ「ダーイシュ(IS,イスラム国)」の戦闘員らは、自分達の占領地で、現地の人々から金品を奪い、子供達への暴行を繰り返している。「ダーイシュ」が支配しているシリア東部の町デリゾールからシリア政府軍によって解放された地区へ、最近脱出に成功した住民の1人が、スプートニク通信記者に伝えた。

    安全上の理由から、このシリア人男性は、氏名を明かしていないが、彼は数年間、ダーイシュ支配下の町で暮らし、アサド政権打倒、カリフ国家創設を掲げて自分達の行動を正当化している彼らの数々の犯罪行為の実際の目撃者となった。

    以下、彼の証言内容を、抜粋して皆さんにお伝えしたい。

    例えば、戦闘員らにより占拠されている地域から出るためには、許可を得るため200から300ドル、彼らに払わなくてはならない。最後の監視所を通る際、戦闘員らは、許可証を回収してしまう。それゆえ、この文書は必ず写真に撮っておく必要がある。戻る際、この写真が「自分は、ダーイシュの支配地から許可を受けて出たのだ」と証明するからだ。もしそうした写真が無いと、むち打ちの刑に処せられる。そもそも、彼らから見て「罰当たりな事」すべて、つまり髭を剃ったり、タバコを吸ったり、夜中に通りを歩いていたりするだけで、罰が加えられる。またもし誰かが歩いていて、膝が見えた場合は、矯正労働に駆り出され、ダーイシュの前線の塹壕濠をやらされる。そしてそこでの働きぶりが悪いと、弾丸の標的にされてしまう。

    亡くなった後も辱めは続けられる。処刑された人の遺体は、葬られずに、公衆の面前に吊るされる。潜在的な「違反者」を威嚇するデモンストレーションだ。以前、処刑された男性の家族が、夜中に遺体を盗み出し、極秘裏に自分達が信ずる宗教のやり方に従って埋葬した事があった。しかしダーイシュの戦闘員らは、行方不明となった遺体を探し出し、家族に遺体を掘り出させ、彼らの手で吊るさせた。そしてその後、遺体を盗んだ人達すべての腕を切断した。

    ダーイシュにより荒廃させられたシリアの占領地で、戦闘員らは、決して飢えてはいない。彼らは、外国のマーク入りの箱に入った食料品を受け取っている。食べ物と共に、箱の中には、向精神薬を含めた薬物も入っている。戦闘員らはそれらを服用し、自分達がどこにいて何をしているのか理解するのを止めている。そうした状況の中で、彼らが、人間も含めて動く物体なら何にでも発砲してしまう事も稀ではない。

    子供達も、殺人の道具に変えられるか、あるいは生きた盾として利用されている。中でも特に体格の優れたティーンエージャーは、訓練を受けた後、最前線に送られ、シリア政府軍やシリアの在野武装集団と戦う。その他の子供達は、人々がたくさん集まっている場所でテロを行う方法を学んでいる。

    さて女性についてだが、ダーイシュの戦闘員らは、彼女達を自分達の性的要求を満たすものとして使っている。しっかりとした教育を受けたシリアの聖職者の代わりに、テロリストらが礼拝所に連れてきた外国人イマームが、一時的な結婚を合法的なものにし始めた。そうした結婚は「セックス・ジハド(聖戦)」と呼ばれている。そうした虚構の結婚をする事で、戦闘員らは女性に対する暴力的行為を罪あるものと見なさないで済む。彼らは、少女さえその対象にしている。一日で少女が様々な戦闘員と10回も「結婚した」という例もあるくらいだ。

    戦闘員らは、お互い同士でも物を盗みあっている。あるエジプトの戦闘員などは、シリアから奪ったこの国の原油を運び出す業者から『税金』なるものを徴収し、集めた金を持ってイラクに逃げた。そうした例は、これだけではない。

    このようにダーイシュの連中は、地上に楽園を建設するため戦っている。彼らは、楽園をどんなものと想像しているのだろうか? またトルコのエルドアン大統領は、こんな彼らを援助している。欧米は、アサド政権が、こうしたあらゆる混乱を終わらせようとするのを助けているとして、ロシアを批判するが、それはお門違いというものではないだろうか?

    先日デリゾールからの脱出に成功したばかりのシリア人男性は、このように述べている。

     

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