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    イタリア中心部で地震

    専門家「もしイタリアで日本のような耐震建築がなされていたら、地震は大きな問題にはならなかった」

    © Sputnik/ Natalia Shmakova
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    タチヤナ フロニ
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    イタリア中部地震は、最新のデータによれば、およそ300人の命を奪った。地震学者達は、最初の強い揺れに匹敵するような新たな地震が起きる可能性を除外していない。イタリア人の記憶には、2009年の地震の恐ろしい記憶がいまだ鮮明だ。この地震で、アブルッツォ州 ラクイラ県の県都ラクイラは大きな被害を受け、数百人が亡くなった。ラクイラは、現在に至るまで、あの悲劇から完全には立ち直っていない。なおこの町は、今回の地震の震源から遠くない場所にある。

    アマトリチェ地震
    © AFP 2018/ Filippo Monteforte
    スプートニク記者は、ロシア科学アカデミー地球物理学研究所実験室のアレクサンドル・リュブシン室長にインタビューし、今回の地震はイタリア中部が地震学的に危険であることを意味するのかどうか、聞いた。

    リュブシン氏は次のように答えてくれた-

    「イタリア中部は、実際、地震地帯だが、事実上、大地震が起きる特徴的な場所ではない。大地震が特徴的なのは、イタリア南部のシチリア島だ。イタリア中部でマグニチュード6の地震が発生した場合、基本的な危険は、山岳部に古い小さな家々が立ち並び、その大部分が地震に耐えられないという事にある。つまり建物が、一世紀あるいはそれ以上前に建てられた、かなり古いものだという事だ。もしこの地域の建物が、日本でされているような形で作られていたなら、住民達は地震を感じもしなかったろう。おそらく家具が揺れる程度で、犠牲者は出なかったと思う。しかし、イタリアの古い町では、明らかな理由でそれができない。なぜなら、そうした町の大部分が、歴史的文化財だからだ。」

    今回地震の揺れは、イタリア観光のメッカの一つ、首都ローマでも感じられた。次にスプートニク記者は、やはり観光客に人気があるロシアの首都モスクワについて、地震学者の目から見て、どのくらいの危険があるのか尋ねてみた-

    「モスクワは、地質学的に普通の諸条件下にあり、中心には地震学的に落ち着いたプラットホームがある。それゆえモスクワが存在する場所での地震発生の可能性は、極めて低い。しかし遠くの地震波は、時にモスクワまで実際に達することもある。いわゆる遠隔地震だ。そうした地震は歴史的に、ルーマニアのヴランチャ・ゾーンでしばしば発生する。このゾーンの地震の特徴は、震源がたいへん深いことで、南はギリシャから北はフィンランドまで非常に広い範囲で起こる。

    しかし遠いところまで達する地震波は、もうそれほど破壊的なものではない。時に建物が少し揺れる程度のものに過ぎない。こうした現象は2013年にモスクワで観測された、オホーツク海でおきたマグニチュード8.3の大地震の余波がモスクワでも感じられたのだ。もしそうした地震が人口密集地の表面近くで起きたなら、大変な被害となっただろう。地震の震源の深さは、およそ600キロとたいへん深いものだった。その波が、実際に遥かモスクワまで達したのだ。」

    地震の予知が非常に難しく、確実なものであることは、よく知られている。日本に関して、アレクサンドル・リュブシン氏は「地震の被害を最小限にするため、地震活動が活発なゾーン、例えば南海トラフや日本海溝の状態を絶えず監視しながら、あらかじめ可能なあらゆることをするだろう」と指摘し、次のように続けた-

    「日本の方々が、実際大分以前から、この事を懸念し、東京地区での地震被害阻止に向けて、この問題に関する国家プログラムを作成してきたことは、秘密でも何でもない。地震が発生した場合、犠牲者の数が約30万に達する可能性があるとの試算もなされた。しかし、よく言われるように、備えあれば憂いなしだ。

    日本人の名誉のために言えば、耐震建築に関する事、また東京というメガポリスの住民の安全を最大限守るためになされている事は、極めてハイレベルにある。我々は、日本人から学ぶことがたくさんある。」

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