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    駆逐艦フィッツジェラルドの事故

    駆逐艦フィッツジェラルドの事故: 実際の戦争に耐えられるのかが疑問視される

    © AP Photo/ Eugene Hoshiko
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    ドミトリー ヴェルホトゥロフ, タチヤナ フロニ
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    土曜日未明、伊豆半島南部の石廊崎沖およそ20キロメートルの地点で米駆逐艦USS Fitzgerald (DDG-62)とフィリピン船籍のコンテナ船ACX Crystalの衝突事故が発生した。米駆逐艦はこの衝突で極めて大きな損傷を受け、回復には工場での修理が必要となる。このような艦船が果たして実際の戦争に耐えられるのかどうか、疑問が生まれている。

    スプートニク日本

    現在、事故の原因調査が進められている。スプートニクはこの事故についてコンスタンチン・シフコフ氏とウラジーミル・エフセエフ氏にコメントを求めた。

    軍事専門家のコンスタンチン・シフコフ氏は次のように述べた。

    「こういった衝突事故は、どちらか一方が『海上における衝突の予防のため国際規則』に違反したために発生するものです。つまり、米駆逐艦の当直士官が任務を怠ったという人的ファクターがあったわけです。衝突は右舷で起こったことが分かっています。国際法に従えば、駆逐艦は右舷側にフィリピン船籍のコンテナ船を見ていたのですから、駆逐艦が道を譲らなければなりませんでした。それを怠ったのですから、すべての責任は駆逐艦の艦長と当直士官にあります。」

    米駆逐艦はこの衝突で極めて大きな損傷を受け、回復には工場での長期にわたる修理が必要だと指摘されている。本当にそれほど深刻な損傷なのだろうか?もしそうだとすれば、艦船の安全性にどのような影響があるのだろうか?

    コンスタンチン・シフコフ氏は言う。

    「写真を見る限り、衝突が発生した場所は艦の中央司令部が置かれている区域、船橋にあたります。この部分が完全に破壊されています。これはつまり、艦の生命活動全体をつかさどるシステムが損傷したということであり、戦闘情報管理システムが損傷したということです。つまり、駆逐艦は戦闘能力を喪失したのです。」

    この事故で乗組員7人が死亡し、艦長のブライス・ベンソン(Bryce Benson)中佐は負傷し、ヘリコプターで移送された。米海軍第7艦隊司令部が発表した情報によると、艦が浸水する危機から免れるためには、乗組員の勇敢な努力が必要であったという。

    ところで、アーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦(Fitzgeraldは1995年10月就役のアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦12番艦)の適性に対してはこれまでにも疑義が呈されてきた。防御が不足していることは、2000年10月12日、アデン港で燃料補給をしていた同じアーレイ・バーク級ミサイル駆逐艦のColeが自爆テロ用の小型ボートに攻撃されたときにすでに明らかになっていた。日本の神風形式で行われた攻撃は成功し、左舷には巨大な破口が開き、17人が死亡、39人が負傷した。最下甲板と機関室が浸水し、大火事になった。駆逐艦は修理のため、米国に曳航され、艦隊に再就役したのは2002年4月のことである。

    伊豆半島沖の事故はこの問題を再燃させ、さらに先鋭化させた。ウラジーミル・エフセエフ氏によると、米国では、強敵との対峙でさまざまな問題が明らかになっているという:

    「例えば、巡航ミサイル「トマホーク」のシリア飛行場に対する攻撃失敗がありました。これにより、米国の巡航ミサイルが電子戦システムの使用に対してほとんど防御できていないことが証明されました。米国はこの極めて深刻な問題に対処するため、緊急対策を迫られています。つまり、米国が何の罰も受けることなく強敵に対してトマホークを使ったミサイル攻撃を行うことは不可能だと分かったのです。同じことが駆逐艦にも言えるかもしれません。理想的な環境が整えば、与えられた課題をクリアできるかもしれませんが、テロリストなども含めた強敵と衝突するとなれば、駆逐艦には問題があるかもしれないのです。そして、この問題を除去しようとすれば、同級の駆逐艦すべてに関わるため、膨大な資金が必要になります。」

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      駆逐艦フィッツジェラルドの事故
      © REUTERS/ Toru Hanai
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      © AFP 2017/ Jiji Press
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      駆逐艦フィッツジェラルド
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    駆逐艦フィッツジェラルドの事故

    論理的に考えて、敵があらゆる対艦手段を動員してくる実際の戦争に、このような艦船が耐えられるのだろうかという疑問が湧く。米駆逐艦が沈むことは本当にあるのだろうか?

    軍事専門家のウラジーミル・エフセエフ氏は次のように言う。

    「私はそうは言い切れないと思います。しかし、朝鮮半島沿岸の特殊性というものもあります。朝鮮半島沖の海底は、潜水艦がさまざまな海底岩礁に身を隠してしまえるような地形なのです。ですから、実際、北朝鮮海軍には朝鮮半島から相対的に近い位置で米艦船を攻撃できる可能性が十分にあります。しかも、北朝鮮の潜水艦は小型です。つまり、各種の岩礁に紛れてしまうため、海底探知システムに発見されない可能性があるのです。潜水艦攻撃に至るような政治的意志があれば、朝鮮半島沖の海底の特殊性を利用できる。これは現実的に存在している問題です。そして、この問題は米国海軍だけでなく、韓国と日本の艦隊にとっての問題でもあるのです。」

    また、日本と韓国が最新の駆逐艦(護衛艦)建造において、1990年代に最新と謳われたこの米駆逐艦を複製したことも問題を深刻にしている。日本には同型の艦船が6隻ある:こんごう型護衛艦4隻とあたご型護衛艦2隻である。韓国海軍には世宗大王級駆逐艦が2隻就役しており、1隻が建造中であり、さらに3隻の建造が計画されている。もしこれらすべての艦船に何らかの共通の構造的欠陥があるとすれば、北朝鮮海軍は海上戦に勝利する大きな可能性を思いがけず得ることになる。とりわけ、小型潜水艦だけでなく、先日実験したばかりの最新の対艦ミサイルも使用すればなおのことである。

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