03:56 2018年12月17日
フィギュアスケーターのエヴゲーニー・プリュシェンコ 選手

プルシェンコ監督 「強い日本の女子フィギュア その秘密は見極め難い」

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グルノーブルでのグランプリシリーズ(GP)第6回・フランス国際で日本の紀平梨花選手(16)は目覚ましい優勝を果たし、見事ファイナルへの出場権を獲得した。2位を占めたのも日本の三原舞依選手(19)だった。芽を出したばかりの選手らが五輪銀メダリストのエフゲニア・メドベージェワ選手の主要ライバルとなり、メドベージェワは4位にとどまった。これから先にはカナダ、バンクーバーでのGPファイナルが待ち受けている。そこでスプートニクは五輪2冠王のエフゲニー・プルシェンコ氏に取材し、ファイナルの勝利予想を語ってもらうと同時に、日本の女子シングルの新星たちの演技についてコメントをうかがった。

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スプートニク:グランプリシリーズ・ファイナルでロシアの女子選手の最強のライバルは誰になりますか?

エフゲニー・プルシェンコ氏: それは間違いなく宮原知子と紀平梨花です。このふたりがロシア人選手とファイナルでメダルを争うことになります。日本人女子選手らの強さの秘密が何なのか、私には見極め難いのですが、例えばあの驚異的なジャンプ力など、日本人女性に生理学的になにか特殊なところがあるわけではないと思います。おそらくそれはどんなスポーツについても言えるように、根気よく練習を積んだ成果なのでしょう。ロシア人女子にとって一番の強敵はもちろん紀平梨花です。彼女は非常に難しいトリプルアクセルを跳ぶことができる。

(編集部注:今まで世界の女子シングルで国際スケート連盟(ISU)主催の大会でトリプルアクセルを決めることができたのは8人しかいない。紀平選手はそのうちの1人であり、同時に世界初のトリプルアクセル-3回転トーループを決めた唯一の存在。)

  • 紀平梨花
    紀平梨花
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  • 三原舞依と紀平梨花
    三原舞依と紀平梨花
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  • アリーナ・ザギトワ
    アリーナ・ザギトワ
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  • エフゲニア・メドベージェワ
    エフゲニア・メドベージェワ
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  • 三原舞依
    三原舞依
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  • 宮原知子
    宮原知子
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紀平梨花

スプートニク: 紀平梨花はこの先もこれだけ高いレベルの演技をこなし続けることができるでしょうか? それとも将来有望とされていた多くの女子選手と同じように、年齢が進むにつれて難易度の高い要素はこなせなくなるのでしょうか?

プルシェンコ氏:アリーナ・ザギトワ同様、紀平はついこないだまでジュニアに出場していた選手です。ザギトワは目にも止まらぬ速さで今までになかった高みに達し、五輪チャンピオンになりました。それでも体はまだ成長段階にあるため、ジャンプにはいくつかの問題を抱えています。成長の問題というのは概して若い選手には共通してでてくるものですが、だからといって紀平梨花選手にもしばらくしたら同じく体の痛みが生じるとは限りません。体の状態はそれぞれ個人差があります。

スプートニク:GPファイナルで優勝を狙うのは誰か、ずばり予測ができますか?

プルシェンコ氏:今シーズンの国際大会に限っていうとダントツのリーダーはいません。代わりに数人の才能ある女子選手が日本にもロシアにもいる状態です。なにが影響してこうなったのか、なぜ一気にこれだけたくさん、将来を嘱望される、才能ある女子シングル選手が出そろい、互い鎬を削ることになったのか、理由はわかりません。時々、このように1つのシーズンに突然ものすごく沢山の男子シングル選手が出そろうことがあるんです。技術的にもとても強く、目立つ存在がね。そして今はこうした豊かな才能のある選手がロシアの女子シングルにも日本にもロシアにも揃って、輝き始めたんです。

今シーズン、アリーナ・ザギトワと紀平梨花はそれぞれがスタートを優勝で飾っている。だがファイナルのバンクーバー大会ではどちらかが負けに甘んじねばならない。ザギトワには3つの世界記録がある。五輪後のシーズンに特有の不調シンドロームもなく、自分に自信を感じており、ファンたちの支援も限りなく大きい。一方の紀平の売りは繊細な美しさのテクニックとトリプルアクセルだ。このトリプルアクセルを紀平は、ショートプログラムで1回、フリープログラムでは2回跳ぶ。しかもそのうち1つは2連続ジャンプで、これによって出来栄え(GEO)による加点を稼ぐことができる。おそらく3位はロシアのエリザベータ・トゥクタミシェワと日本の宮原知子の間で争われるだろう。私たちスプートニクは兎にも角にも美しい演技に心からの喝さいを送りたい。

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スポーツ, フィギュアスケート, 紀平梨花, アリーナ・ザギトワ, エフゲニヤ・メドベージェワ, 日本, ロシア
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