00:55 2019年06月18日
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「スプートニク」の新プロジェクト:「南クリル諸島:不和あるいは協力の島?」

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政治
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アンドレイ イワノフ
南クリル諸島:不和あるいは協力の島? (59)
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日本で北方領土と呼ばれる南クリルは、最近数週間、何度も日本のメディアの関心の対象となった。その原因となったのは、ロシアの閣僚や高官によるる南クリル諸島への訪問だ。ロシア外務省は日本側からの非難に対して、南クリルは第二次世界大戦の結果ロシア領となり、南クリル諸島を訪れるロシアの役人や政治家たちは、外国に同地を訪れる許可を求める必要はないと指摘した。実際にかつて日本の北の領土であった南クリルの問題は、日本の人々の関心を集めている。ラジオ「スプートニク」はこの度、「南クリル諸島:不和あるいは協力の島?」と題する連載コラムを開始する。

「スプートニク」はこの新プロジェクトの初回に、著名なロシア人東洋学者で元駐日ロシア連邦特命全権大使のアレクサンドル・パノフ氏にインタビューを依頼した。

パノフ氏は、ロシアの閣僚たちが南クリル諸島を頻繁に訪れるようになった理由、また日本の政治家やマスコミによって誇張されているこれに関するスキャンダルの他に、南クリルの島々の何が日本人の関心を呼ぶ可能性があるのかについて、次のように語っているー

「現時点でロシア政府は、クリル諸島のインフラ発展、社会・文化目的のための施設建設のために十分に大きな投資を行っている。このプログラムは、ロシア政府の各省の監督下に常時置かれており、そのため閣僚たちが南クリルを訪れることが頻繁になった。ロシアは南クリルの共同開発について、日本側に何度となく提案した。なお日本人は、南クリルをビザなし渡航できる。南クリル諸島では、水産加工、観光、医療などが企業の関心を引く可能性があるだろう。南クリルが日本の管理下にあった時期、例えば日本企業はそこでシルバーフォックス(銀キツネ)の繁殖を行った。島では企業活動の総数が限られるが、中小ビジネスはそこで活動を展開し、利益を得ることができるだろう。加えて南クリルにおける露日協力が、両国関係を強化するための好適な雰囲気づくりに役立つ可能性もある。一方で日本側は、島での協力に関する提案を拒否している。日本側は、南クリルでは日本企業がロシアの法に従って活動することになり、これがあたかも、日本政府が望んではない、これらの島に対するロシアの主権を日本側が認めることを意味する、ということに立脚している。なお1990年代末、ロシアは、ロシアの法の下で日本のビジネスの一部だけでも南クリルの島で行うために、ロシアと日本の法律家たちの尽力によって、この地で日本企業が活動するための特別な決まりを策定し、この問題を解決することを提案した。しかし日本はこのような妥協案を拒否した。興味深いのは、日本人は当初、ロシア側が提案した南クリル周辺における日本の漁師たちに対する漁の条件を全く同じように悪意をもって迎えたが、その後、結局のところ同意したということだ。そして密漁に終止符を打つことが可能となった。しかし日本は、南クリルでの協力に関するロシアの提案は拒否し続けている。そのため日本のビジネスは、これらの島へ参入していないのだ。」

パノフ氏はまた、ロシア側が提案している南クリルの露日共同開発案に対する日本政府のネガティブな反応が、日本企業が島へ参入しない主な障害になっていると指摘している。南クリルでのビジネスは、どのような点で日本企業にとって魅力的なものになる可能性があるのだろうか?これについては「スプートニク」の新プロジェクトの枠内で、ロシアの専門家、政治家、役人、エコノミスト、ビジネスマンたちの意見をご紹介する。また「ラジオスプートニク」は、南クリルの露日共同開発案について自分の意見を述べることのできるロシアの専門家たちの日本のパートナーや同僚たちにもお話を伺う予定だ。また新プロジェクトでは、南クリルを含むロシアの極東発展に関するロシア政府のプログラムに関心を寄せる中国や韓国の代表者たちの意見も取り上げる可能性がある。

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クリル諸島で露日が協力, 露日関係, クリル諸島, 日本, ロシア
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