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    2016年度最高の考古学的発見の数々

    2016年度最高の考古学的発見の数々

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    ラムセス3世の死の詳細、ネフェルタリの足、怒る学者と闇商人

    今年2016年のエジプト史研究において最も注目されたのは、有名なツタンカーメン王の墓所がある王家の谷の調査だった。日本のGPR(レーダースキャン)研究の専門家で地球物理学者の渡辺広勝氏は、墓の周りの土壌を調査し、金属製のものがいっぱいに詰まった「隠し部屋」を発見した。しかしエジプト側は、更なる調査を主張している。自分の専門技術が信頼されず侮辱されたと感じた渡辺氏は、自ら開発した世界で類をみない技術をもとに作り出したX線断層撮影装置により入手したデータの数々を、他の専門家と共有することを拒否した。そうした事から、更なる調査は行われなかった。世界中の人達は、来年、この考古学的調査活動がさらに進展するよう心待ちにしている。

    また今年の傑出した考古学的発見の一つとして、紀元前27世紀のものと思われる古代パピルス文書の発見も忘れるわけにはいかない。特に話題となったのは、ギザの大ピラミッド建造に携わった主要グループの一つを率いた親方メレルの日記が見つかったことである。

    さらにもう一つ、興味深いものが、アル∹ナフル村の普通の民家で見つかった。この家の主人には、大分以前から、古美術品の不法取引の疑いがかけられていた。彼の家の一部屋で、紀元前14世紀にエジプトを統治した「太陽のファラオ」アメンホテプ3世の本物の立像が見つかったのだ。警察が適時に介入したおかげで、貴重な像は、闇市場で何百万ドルもの高値で売りさばかれずに済み、ルクソールのエジプト芸術博物館の所蔵品に加えられた。

    この他、古代エジプト第19王朝、第3代目のファラオ、ラムセス2世(ラムセス大王)の正妃ネフェルタリのミイラ化した両足が発見された。彼女は、美女として現在まで語り継がれている。

    ラムセス3世に関する調査も進んだ。サハル・サレム教授の詳しい分析により、彼の死因が明らかになった。陰謀に加担した人物が、戦闘用の斧で王の足の親指を切断、王は倒れた時に、非常に鋭い何か、おそらく黒曜石の刃で喉を搔き切られたものと思われる。またラムセス3世が、甘い食べ物を始終取っていたことから来る脊椎変性疾患、および多数の虫歯や口内膿瘍の持ち主だったことも明らかとなった。

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