世界は、まだ誰も語らない環境危機の瀬戸際にあるかもしれない

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科学者らによると、世界は新たな環境危機の瀬戸際にあるという。これは、地球上のすべての生物にとって不可欠な元素リンが消失するという話だ。ニュースサイト「サイエンスアラート」が報じた。

現在は地球温暖化海洋汚染などの環境問題が世界の注目を集めているが、その背後にはリンの枯渇という現実がある。しかし、この問題をこれ以上放置すれば、次の世代に予想を上回る深刻な打撃を与える可能性があると科学者たちは考えている

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なぜリンがそれほど大事なのか

科学者らによるとリンは生物にとって不可欠な構成要素であり、工業や農業でも使用されている。リンは植物、動物、人間の生存にとって欠かせないものである。リンがなければDNAをつくることができないほか、リンは細胞のエネルギー伝達も助ける。

リンが枯渇していく理由は?

問題は、自然界におけるリンは再生不可能な元素であるということだ。リンをほかの元素に置き換えることはできず、また、採取できる量も非常に少ない。リンの埋蔵量は、人類の飽くなき欲望によって徐々に枯渇している。

私たちはリン資源の危機に直面している?

現在、リン資源の過剰採掘を制限する国際的な取り決めはない。

リン肥料の生産量は過去50年間で5倍に増加した。リン肥料の需要は、2050年までに2倍に増えると予想されている。科学者らは、現在の消費水準のままでリンを使い続けると、今までに分かっている地球上のリン資源は40年後から80年後にも枯渇すると考えている。

科学者らによると、リンの消費量を減らし、リンの回収方法を見つけることが、リン資源枯渇の危機を解決する鍵になる可能性があるという。これはリン資源の確保が難しい発展途上国に特に必要とされている。

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