01:49 2021年10月18日
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沖縄科学技術大学院大学と仏ソルボンヌ大学の学者らによる国際的な科学者グループがアリの胸部のレントゲン写真を撮影し、その筋肉と内部の骨組みを分析した。その結果、アリが自分の体重の50倍の物を持ち上げる能力を有すのは、飛翔能力を失ったからであることが立証された。研究の結果は沖縄科学技術大学院大学のサイトに公表されている。

働きアリはもともと飛翔能力を持つ昆虫から派生したことは知られている。翼の筋肉は胸の細胞の大部分を占めており、中には胸の細胞の半分以上の面積が筋肉のアリもいる。このため他の筋肉のつく場所が極めて少ない。もともと飛んでいた昆虫が進化の結果、飛ぶ能力を失った場合、翼の筋肉の占めていた場所は他の筋肉に譲られる。この事実から研究者らは、働きアリは、飛翔能力を失った代償として驚くほどの力持ちになったのではないかという仮説を立てた。

研究では働きアリと女王アリの胸部の細胞構造が細かく調べられ、高度の解析機能を持つコンピュータートモグラフィー撮影で、それぞれの胸部の3Dモデルが作られた。この結果、アリが大きな力を持つようになったのは飛翔能力を失ったからだということが確証づけられた。アリの筋肉は量が増え、首の筋肉の幾何学的構造も接続の構造も変化していた。このため、アリの首は自分の体重の50倍も、時に100倍も重いものを持ち上げる能力を得ることができた。

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