17:08 2021年05月12日
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南極西海岸にあるフィルヒナー棚氷の表面から深さ900メートルの場所で、研究者らはスポンジのような奇妙な生物を発見した。それらは岩の上に生息し、おそらく科学的に知られていない種類と思われる。この発見について学術誌「Frontiers in Marine Science」に論文が掲載された。

棚氷が覆う面積は南極大陸の大陸棚150万平方キロメートルを超える。ここでは主に地質学者が調査を行い、氷に穴を開け、氷や岩石のサンプルを収集している。

こうして穴を開けた調査井のひとつを調査中、英国南極観測局の生物学者ヒュー・グリフィッツ氏を中心とするメンバーらはある岩を見つけた。カメラは岩が海綿体のような未知の生物に覆われている様子を捉えている。海底に生息する水生生物が岩にびっしりと付着していた。

​棚氷の下に生息できる生物については、現代の考え方としては、この環境でそのような生物に出会う可能性は極めて低いとされている。これ以前に研究者が氷中で発見したのは、小さな魚やゴカイ、クラゲやオキアミなど動く生物、つまり食物を求めて自力で動くことのできる生物に限られていた。

グリフィッツ氏は「我々の発見により多くの疑問が浮かぶ。答えよりも遥かに多いだろう」「生物はどうやってあの場に発生したのか?何を食べているか?どのくらい長く居るのか?生物で覆われた石にはどの程度頻繁に出会えるのか?そして棚氷が崩壊した場合は、あれらはどうなってしまうのか?」と語る。これらの謎に対する答えは今後の調査で見つけたい、と調査チームは期待している。

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