イランへのS300供給は違法 だって米国機の邪魔になるから

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イランへのS300供給は違法 だって米国機の邪魔になるから - Sputnik 日本
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イランの核施設は、ロシア製のミサイルシステムS300によって保護される。S300は、米国機あるいはイスラエル機がイラン領空にこっそりと侵入することを許さない。これは、中東における自国の立場をなんとしても強化しようとしている米国を激しく苛立たせている。

オバマ米大統領は今年春、S300の供給について、「このような種類の防衛兵器を禁止する制裁は一切なかった為、ロシアがもっと早く供給を始めなかったことに驚いている」と語った。だが今、ミサイルシステムの協定調印と供給に話が及んだとき、米国はいかなる根拠もなしに、ロシアとイランの合意に関する詳細な情報を提供するよう求めており、米国務省は公然と供給に反対している。しかし延々と言葉の意味を歪め、S300の売却は違法であると皆を説得することはもう上手くはいかないだろう。知られているように米国はどうしようもない状況に陥るといつも圧力を強めて制裁を発動したり禁止したりして、安全保障の権利を有しているのは米国だけだと証明するのが好きだ。そのため、もし米国が、この防衛兵器が誰かを脅かすと考えた場合には、一方的な制裁が新たに加えられる可能性も排除されていない。米国はきっとそう考えるだろう。

S-300ミサイルシステム - Sputnik 日本
ロシア、イランとのS-300合意、来週、成立に期待

米国政府は今後10年間はイランにいかなる兵器も売却してはならないと主張している。しかし当然そこに米国製の兵器は含まれない。米国製の兵器は危険ではなく、その反対に特に中東などに民主主義をもたらし、非常に有益だというのだ。今ちょうど、その恩恵を受けている。

一方でロシアとイランは今週中にも供給に関する協定に調印する考えだ。ロシア外務省によると、S300の供給は今年末までに行われる見込み。そしてこの度、米国務省のカービー報道官は、「独自の制裁メカニズム」を使用する可能性について発表した。また ブルッキングス研究所のマイケル・オハンロン研究員は、CNNのインタビューで、「空域における緊迫」について発言した。オハンロン氏は、S300の出現によって(引用)「レーダー光線の密度が、もしこのように表現してよいのであれば、高まる。S300は至る所に現れるが、目には見えない。レーダーからシグナルは発信されるが、我々は避けることができない」との懸念を表している。  米国にとって一番恐ろしいのは何か?米国は、自分たちが監視したり管理するのではなく、米国に対して、より正確に述べるならば、イラン領に侵入した米国機が監視され、管理されることが何よりも恐ろしいのだ。

スプートニク社説

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