人工衛星「トムスクTPU120」は、そのボディが3Dプリンターで製造されたロシア初の宇宙機器。
トムスク工科大学ハイテクノロジー物理学研究所のアレクセイ・ヤコヴレフ所長は、プロジェクトを実現する過程で新たなマルチレベル・アプローチが用いられると語った。これはデジタル設計の段階で、最大限現実に近い仮想実験の実施を可能とする。
人工衛星「トムスクTPU120」は、宇宙空間の特殊な環境を考慮した小型の宇宙機器を設計する新技術を開発するために製造された。
人工衛星の製造は、「農業、気候観測、天然資源探査などで必要とされる数多くの焦眉の問題を解決するための衛星コンステレーションを軌道上に形成」するための1段階にすぎない。
人工衛星「トムスクTPU120」は、2017年7月にロシアの宇宙飛行士たちによってISSの外面から打ち上げられる。
ヤコヴレフ所長は、「打ち上げ後の人工衛星の見積もり耐用期間は4-6ヶ月。その間に人工衛星の軌道は徐々に低下し、最終的に人工衛星は厚い大気層に入り、完全に燃焼する」と語った。