米諜報員:対ロシア制裁の『マグニツキー法』は捏造情報に基づいたもの

© AFP 2023 / Nicholas Kammアメリカ合衆国国務省
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正体不明のハッカー集団が先日、米国務省情報調査局の「ロシア部門」責任者であるロバート・オットー氏のEメールに侵入し、その結果、同氏が「マグニツキー事件」に関する米国の公式見解に懐疑的であり、更に「作り話」であるとも考えていたことが明らかとなった。

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セルゲイ・マグニツキー弁護士は脱税で起訴された後、2009年にモスクワの拘置所内で心不全のため死亡した。同弁護士のビジネスパートナーであり、投資ファンド「エルミタージュ・キャピタル・マネージメント」のウィリアム・ブローダー代表も同様に、ロシアでの脱税で起訴され欠席裁判で懲役9年の判決を言い渡されており、パートナーの監査人を獄中死に至らせたとしてロシアの官僚たちを非難していた。ブローダー代表いわく、マグニツキー弁護士は脱税したのではなく、詐欺犯罪のスキームを暴き、そのために殺されたのだという。そして、ブローダー代表の米国でのロビー活動が功を奏し、「マグニツキー法」が採択された。これは1991年のソ連崩壊後のロシアに対し米国が実施した最初の制裁措置となった。しかし、ブローダー代表を批判する人々は、同氏が訴えの中で具体的な証拠は何も提出せず、憶測をしていたに過ぎないことを一度ならず指摘していた。

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ブローダー代表の批判者の中には、映画『マグニツキー調書、その舞台裏』を制作したアンドレイ・ネクラーソフ監督もいる。

オットー氏は、メールの中で、マグニツキー事件の細部が「単なる思惑だ」と認め、「自分たちがブローダー代表のPR装置の一部になりつつある」ことに懸念を示している。

つまり、同氏は「マグニツキー法」と対ロシア制裁がブローダー代表の作り上げた虚構に基づいて採択されたことを公然と認めた形となった。

先ほど、ロシア連邦捜査委員会は22日、有名な演出家で劇場監督のキリル・セレブレンニコフ容疑者を詐欺の疑いで逮捕したことを明らかにした。

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