米国で温室効果ガス対策のウォッカ開発 材料は水と二酸化炭素

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米国Air Co.社が穀物も酵母も使わず、二酸化炭素と水だけで製造するウォッカを開発した。同社技術者によると、このウォッカは環境に優しく温室効果対策にもなるという。ニュース専門放送局CNBCが報じた。

報道によると、環境に優しい新ウォッカ製造には、長期発酵も不純物を除去するための複雑な蒸留システムも、大規模穀物栽培も不要だ。

​必要なのは水を酸素と水素に分解し、その後水素を二酸化炭素と結合させるための電気のみ。Air Co.社共同設立者で技術部長のステンファン・シハン氏は「工程には植物の光合成と全く同じ原理が使われている。ただし、それをもっと効率よく行っている」と語る。

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製造者によると、環境に優しいウォッカ1本の製造で処理される二酸化炭素量は、成木8本の処理量に相当するという。一方、通常のウォッカ製造では約6㎏の温室効果ガスが発生する。

水と空気で作るウォッカ1本(750ml)の価格は米国で65ドル。今のところ購入できるのはニューヨークの一部のバーやレストランのみだが、メーカーは2020年には通常のショップにも販売する予定だという。CNBCの記者は新ウォッカを試飲し、味は通常ウォッカと何の違いもないとコメントした。

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