トルコ航空、中東からベラルーシへの民間人輸送を停止

トルコの国営航空会社「ターキッシュエアラインズ」はポーランドとベラルーシの国境で発生している移民危機を受け、ベラルーシの首都ミンスクに向けて出発する便にはイラク、シリア、イエメンの民間人を搭乗させない。ポーランド大統領官邸のヤクブ・クモフ報道官が表明した。

クモフ報道官はツイッターに投稿した中で、ターキッシュエアラインズがイラク、シリア、イエメンの民間人をミンスク行きの便に搭乗させないことを明らかにした。ただし、外交官は除く。

8日、主にクルド人を中心とした多数の難民がベラルーシとポーランドの国境に殺到した。国境線のポーランドの囲いを前に2千人以上の難民が集まっており、その大半が女性と子供。テントで寝泊まりする様子が見られる。ポーランド軍は入域を許さず、囲いを強行に越えようとする移民が続出している。

© Sputnik

先にリトアニア、ラトビア、ポーランドはベラルーシとの国境を超えて欧州域内へ不法に入域する事例が急速に増加していることを発表し、ベラルーシ政府が移民危機を故意に引き起こしているとして非難していた。ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領はこの事態を受けてベラルーシとの国境付近に非常事態態勢を発令し、軍と警察を派遣した。

これに対し、ベラルーシのアレクサンドル・ルカシェンコ大統領は欧州の制裁により、移民の長期滞在を維持する予算とマンパワーが欠如していることを理由に、欧州を目指す移民をこれ以上引き留めることはしないと表明していた。

関連ニュース