ドネツク人民共和国の自警団 - Sputnik 日本, 1920, 31.01.2022
ウクライナでの露特別軍事作戦
ロシアは2022年2月24日、ウクライナで軍事作戦を開始した。プーチン大統領は、その作戦の目的を「8年間ウクライナ政権によって虐待や大量虐殺にさらされてきた人々を守ること」だと述べた。プーチン大統領は、この目的のために「ウクライナの非軍事化と非ナチ化」を計画していると語った。西側諸国は、特別作戦に関連して、ロシアに対する新たな厳しい制裁を発動した。

ウクライナ保安庁がロシアで麻薬密造を斡旋

© East News / Ukrafotoウクライナ安全保障庁の職員
ウクライナ安全保障庁の職員 - Sputnik 日本, 1920, 08.04.2022
サイン
ウクライナ保安庁はロシアにおける麻薬密造の一部を主導し、活動に必要な資金を不当に得ていた。そして、この違法行為に必要な人員をポリグラフ検査で綿密にチェックしたうえで動員していた。いかにウクライナ保安庁が麻薬リーダーを派遣するルートを用意していたか、これによりどれほどの資金を稼いでいたか、そして何故このビジネスから抜け出すことができないのか。こうした麻薬密造施設で拘束された容疑者がリアノーボスチ通信の特派員に語った。
モスクワ州で摘発された麻薬密造施設に関わっていたアレクサンドルというウクライナ市民は2020年からモスクワの拘置所に拘留されている。アレクサンドルはリアノーボスチ通信の取材に対し、ロシアで麻薬密造を提案したのはウクライナ保安庁の職員だったと発言した。
ウクライナでの暮らしは厳しかった。あるとき、ロマンという知り合いから電話が来て、良い仕事があると言われた。そのためにはロシアに行って麻薬密造に関与する必要があった。ロマンはウクライナ保安庁アカデミーを卒業して、私が知る限り、ウクライナ保安庁の正規職員だった。
このように、拘束された麻薬密造施設のスタッフのひとり、アレクサンドル.Pは取材で語った。
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ロシアへ出発する前にアレクサンドルは「面接」のためにキーウ(キエフ)へ呼び出され、 そこではポリグラフ検査の専門家がこの仕事に適してるかどうかを判断したという。アレクサンドルはこのように当時を思い出した。
私はターミナル駅近くのホステルに泊まるよう言われました。一週間近く面接を待っていましたが、その間にいつも人が出たり入ったりしていて、私と同じように面接を受けて、麻薬を手にロシアに向かうようでした。私がいた間に少なくとも数十人がホステルを後にしました。ポリグラフ検査では私がお金を横領しないか、治安当局に知り合いがいないか、について質問されました。
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その後、キュレーターと連絡用の携帯が渡され、モスクワへ出発し、そこで彼はウクライナ出身の人達と連絡を取り、その後に最初の指示を受け取ったという。アレクサンドルによると、キュレーターらはモスクワ郊外で家をレンタルし、自動車と麻薬製造に必要な設備を購入するよう指示した。 その資金は偽名で用意された銀行口座に振り込まれたという。このようにアレクサンドルは語った。

パーヴェル(同じグループのメンバー)には偽造されたロシア人名義の書類が郵送されてきて、それをもとに郵送物を受け取りましたが、中には数十枚のキャッシュカードが入っていました。そのカードで私達はお金を受け取りました。その後、私たちはどんな麻薬をいかに製造するか、指示を受けました。いわゆる、粉や合成薬物と言われているものです。1日あたり私たちは5キロ程度の麻薬製造に成功し、1日あたりの収入はおよそ1000万ルーブルに達しました。私たちのグループは麻薬の製造だけしていればよかったのですが、それをどのように売りさばくか、それはウクライナのキュレーターが担当していました。もちろん、麻薬密造でいまモスクワに拘留されているキュレーターは殆どがウクライナ人ですが。

自分の意思でこのビジネスから抜け出すことはほぼ不可能だったという。アレクサンドルによると、キュレーターは脱落者に対する制裁を撮影した映像を定期的に送りつけ、脅すなどしていたとのこと。

私はある時、キュレーターのひとりと喧嘩になり、全て投げ出してウクライナに帰ると言ったことがありました。これに対しキュレーターは、仮に私がそうした行動に出れば、ウクライナ保安庁職員がやってくると言いました。こういうわけで私たちはこのテーマを蒸し返すことはありませんでしたが、それ以来というもの脱落者に対する制裁の映像が送られてくるようになりました。

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ウクライナの麻薬犯罪グループに参加していたアレクサンドル.Zも同じ情報を提供している。このアレクサンドルは麻薬密造用の試薬を密輸することが課題だったという。その話によると、ロシアに出発する前、チームのメンバーにはそれぞれの作り話が用意されていたとのこと。このようにアレクサンドル.Zは語った。

自分の作り話を正確に知っておく必要がありました。どんな目的でロシアに行くのか。自分のせいで密造がバレてはいけません。ヘマをした連中に対する制裁の噂は出回っていました。私自身はいつも建設現場の作業員と名乗っていて、車にはいつも建設資材を積んでいました。ですが、本当は試薬を運んでいて、ひと月あたり最低5000ドルと約束されていました。グループにはリーダーがいて、私はいつも彼と普通に交流していました。彼はある時、ウクライナ保安庁職員からこの仕事を提案されたと言っていました。

なぜウクライナ保安庁職員がロシアで麻薬密造を進めるのかという質問について男は、麻薬販売から得られた資金はウクライナ軍の出費に流れていたと話す。
ロシアの麻薬密造では膨大な金を稼ぐことができる。その金は何にでも流用できるし、傭兵の支払いにはもってこいだ。そして私たちはロシアで拘束され、足を洗うことができたが、これはまだ運が良いほうかもしれない。
このように男は結論付けた。
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