肥料価格の高騰で主要穀物に不足の恐れ 国連事務総長

© Sputnik / Grigoriy Sisoev / フォトバンクに移行グテーレス事務総長
グテーレス事務総長 - Sputnik 日本, 1920, 09.06.2022
国連のグテーレス事務総長は、世界的な食糧危機の回避のためには、ウクライナで軍事衝突が続いていようと、ロシアで生産された食糧と肥料は世界市場に戻さねばならないと主張している。
グテーレス事務総長は、世界食糧エネルギー金融危機即応グループのブリーフィングで発言し、ウクライナ紛争の結果、肥料価格が高騰したため、あらゆる主要穀物の不足から世界の何十億人もの人々に影響が出かねないと指摘している。
「食料価格は史上最高値を更新した。肥料の価格も2倍以上値上がりし、あちこちで憂慮が広がっている。肥料がなければ、トウモロコシや小麦の不足は、米を含むすべての主要作物に広がり、アジアや南米の数十億人に壊滅的な影響を与えるだろう」
グテーレス国連事務総長は、深刻な食糧不足に直面している人口は過去2年間ですでに倍増していたところに、2022年はウクライナでの軍事衝突でさらに4700万人が増えるおそれがあると指摘している。グテーレス国連事務総長はまた、ウクライナ事情で欧米諸国の制裁を受けているロシアとベラルーシが世界最大のカリ肥料生産国だという事実を挙げた。グテーレス事務総長は、世界市場でのカリ肥料へのアクセスが制裁のせいで制限されているという事態は、世界が食糧危機に直面する今、全く受け入れられないと述べた。
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グテーレス事務総長は、黒海を渡ってウクライナ産の生産物が安全かつ確実に輸出され、ロシアの肥料や食糧に世界市場が自由にアクセスできるようにするための合意を国連が推進すると述べた。事務総長はこうした合意はサハラ以南のアフリカをはじめとする発展途上国の何億もの人命を救うと指摘している。
ロシアは国連事務総長の発言に理解を示してはいるものの、ロシア外務省のマリア・ザハロワ公式報道官は、2年前、コロナ禍時にすでに始まっていた食糧危機はロシアが引き起こしたのではないと指摘している。
「対露制裁はコロナ禍からようやく回復しつつあった世界経済に深刻な打撃を与えた。制裁は確立されたサプライチェーンやロジスティクスチェーンを破壊し、金融決済のシステムを混乱させたの。ロシアには穀物という商品があり、買い手の側には資金と買いたいという欲求がある。ところが穀物輸送という物理的な意味でも、その代金を支払うという経済的な意味でもこれを制裁が阻んでいる」
スプートニクは以前、ウクライナ産穀物の世界市場への供給再開のために米国が対露制裁の緩和に踏み切ることはないという記事を報じている。
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