ロシア人選手の大会参加禁止　欧州評議会は多数の意見を受け入れよ＝ザハロワ報道官

ロシア外務省のマリア・ザハロワ報道官は11日、欧州の統合に取り組む機関「欧州評議会」の議員会議が、ロシアとベラルーシのスポーツ選手の国際大会への参加を全面禁止する違法かつ不当な要求を続けていると主張した。

ザハロワ報道官は、欧州評議会が次の4点の国際的合意に違反していると指摘している。

また、ザハロワ報道官は、このごろアゼルバイジャンのバクーで世界120カ国が参加する「非同盟運動」によって採択された特別宣言に言及。宣言では「スポーツは政治化されてはならない」として、ロシアやベラルーシを含む世界全206の五輪委員会の選手らがパリ五輪に参加できるよう求めている。

「もし西側諸国が民主主義に賛成するのであれば、国際法に基づいて多数の意見を受け入れなくてはならない」

マリア・ザハロワ

露外務省報道官

欧州評議会はヨーロッパの統合に取り組む国際機関で、欧州連合（EU）とは異なる組織。EU諸国のほか、非加盟の英国やスイス、トルコ、ウクライナなど欧州を中心とした46カ国が加盟。傘下には欧州人権裁判所や対汚職諸国グループ（GRECO）などの国際機関もある。

ロシアも1996年から加盟していたが、ウクライナ情勢をめぐり2022年3月15日に脱退の意思を表明。翌16日、評議会はロシア脱退の決議を採択していた。

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