ウクライナ軍の進軍阻む新条件　秋雨、雪でさらに困難に

ウクライナは天候条件が変わる前に戦闘で成果を上げようとしている。天候が雨や雪に変われば、戦闘はより困難になるものの、それでも継続される。ウォール・ストリート・ジャーナル紙（WSJ）はこう報じている。

WSJの記事の筆者は、紛争地帯の天候が悪化すれば、ウクライナ軍は重装備を移動し、使用することがますます困難になるため、反攻はますます難しくなると書いている。

「雨で作業は非常に困難にする。泥で操縦がしにくくなる。移動できるルートはすでに限られている。装甲車を使える機会は狭まるだろう」

WSJ紙はまた、天候の変化によって戦術も変化を変わる可能性もあるとして、ウクライナ、ロシア両軍とも「すでにこうした条件で戦闘を行う経験を有している」からだと書いている。

軍事作戦ゾーンの天候はまだ今の段階では温暖で乾燥しているものの、秋の雨で道が流される泥濘期が始まると、危険性は最大になる。逆に気温が下がり、路面が凍結すると車両の移動は容易になるものの、雪が降ると進軍の痕跡が明確に見えるようになるため、条件は悪化する。気温が急激に下がる銃の装填は難しくなる。

WSJ紙は、ウクライナ側は天候悪化で前進が困難になる前に進軍を余儀なくされるため、現在は、より積極的に行動せざるを得ないと指摘している。

先に、ウクライナ軍の反転攻勢に成功の公算が見込めないため、欧米は攻撃を来2024年春に延期する計画だと報じられている。

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