【視点】核戦争の脅威は増大しているのか 空母「ロナルド・レーガン」を中核とする空母打撃群が釜山に停泊

CC BY 2.0 / Official U.S. Navy Page / Class Jason Ta / USS Ronald Reagan (CVN 76)米原子力空母「ロナルド・レーガン」
米原子力空母「ロナルド・レーガン」 - Sputnik 日本, 1920, 17.10.2023
サイン
米原子力空母「ロナルド・レーガン」を中核とする第5空母打撃群が、韓国・釜山の海軍基地に入港し、5日間停泊した。韓国政府はこれについて、北朝鮮の「継続的な挑発行為」に対する「実践における米国の拡大抑止のデモンストレーション」だと指摘した。
北朝鮮は、米空母の韓国訪問は「あからさま」な挑発だと考えており、朝鮮半島にある米国の戦略的施設に対して「最も強力かつ迅速な先制攻撃」を行うと脅した。北朝鮮の朝鮮中央通信は空母の訪問について、米国の北朝鮮に対する核攻撃計画が「最も深刻な段階」に達していることを示したと報じた。

挑発それとも脅迫?

軍事アナリストのウラジーミル・エフセーエフ氏はスプートニクのインタビューに応じ、北朝鮮の懸念は当然のことだと指摘した。

「核兵器搭載可能な米国の戦略原子力潜水艦も最近、釜山に寄港した。これは非常に重要な事実だ。なぜなら原子力潜水艦が韓国の港に入港したのは数十年ぶりであり、さらに原子力空母『ロナルド・レーガン』の入港よりも前だったからだ。一方、空母は単独ではなく、空母打撃群を構成して寄港している。空母打撃群には一般的に、『ロサンゼルス』級攻撃型原子力潜水艦が1~2隻含まれている。1隻は常に先頭を走って空母を護衛している。さらに同じく核弾頭の搭載が可能な誘導ミサイル兵器を積み込んだ巡洋艦と駆逐艦も数隻ある。これは北朝鮮を封じ込めるという口実で同国に向けられている恐るべき兵器だ。一方、空母『ロナルド・レーガン』は封じ込めるための兵器ではなくて攻撃兵器だ。これは防御用ではなく、戦闘行為のみを目的としてたものだ」

ウラジーミル・エフセーエフ
軍事アナリスト
核兵器 - Sputnik 日本, 1920, 27.04.2023
【視点】韓国は米国の保証と引き換えに核兵器開発の道を放棄
エフセーエフ氏は、攻撃型空母の到着は米国が北朝鮮に対して戦術核兵器を使用する可能性を排除していないことを意味しているとの見方を示している。

「米国の原子力潜水艦が釜山港に入港したのは、そのようなシナリオの最初の典型的な行為だった。米国は、北朝鮮を核攻撃する用意があると強調しており、これが北朝鮮の威嚇的な反応を引き起こした。米国は明らかに北朝鮮に何らかの行動を取るように挑発または脅迫している。米国は北朝鮮に対して核兵器を使用する用意があることを示しているため、北朝鮮には自衛する権利がある。この権利は核ミサイル能力開発の加速を可能としている。なぜなら北朝鮮の行動はすでに必要に迫られたものとなっているからだ。北朝鮮は米国と韓国の挑発および脅迫に反応せざるを得なくなっているのだ」

ウラジーミル・エフセーエフ
軍事アナリスト
第841号「英雄キム・クムオク」 - Sputnik 日本, 1920, 24.09.2023
【視点】北朝鮮の新原子力潜水艦 同国エンジニアの奇想天外なソリューション

世界中で紛争の火種がくすぶっている 「火をつける」のは誰か?

エフセーエフ氏は最後に、朝鮮半島情勢はアジア地域全体にとって脅威となっていると指摘している。

「米国の行動は全くもって無謀だ。彼らは、新たな勢いで燃え上がった大規模なイスラエル・パレスチナ紛争の状況の中でそうした行動を取っている。米国はすでに空母2隻を地中海に派遣し、さらに1隻を朝鮮半島に送り込んだ。米国は『全世界に火をつけよう』としている。ウクライナ、中東、そして明日には北朝鮮周辺で核紛争が激化する恐れがある。米議会は、中国およびロシアとの同時戦争の可能性に備えるよう呼びかけた。バイデン米政権が軍事紛争の低減に寄与していないことは明らかだ。それどころか、『核マニア』のように朝鮮半島を含むそれらの軍事紛争の悪化をさらに挑発している」

ウラジーミル・エフセーエフ
軍事アナリスト
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