【図説】ロシア、英国のバレンツ海での漁業を禁止

ロシア上院は6日、英国のバレンツ海ロシア領域での漁業を禁止した。旧ソ連と英国は1956年5月に漁業協定を締結。この協定により、英国は同海域での漁業が許可されていた。しかし、英国が2022年にロシアとの二国間貿易における最恵国待遇を廃止することを決定したことを受け、ロシアはこの協定を破棄するに至った。

この協定破棄により、英国の名物料理であるフィッシュ・アンド・チップスに大きな打撃が生じるおそれがある。

フィッシュ・アンド・チップスに使われるマダラやコダラの4割がバレンツ海のロシア領域で漁獲されたもの。英国は2023年、この海域で56万6000トンのマダラを漁獲した。

協定の破棄について、経済学博士でロシア国家漁業委員会元副委員長のレオニード・ホロド氏はスプートニクに対し、バレンツ海の漁業関係者や加工・配送に携わっていた多くの人々が失職するおそれがあると指摘している。