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新型コロナウイルスが血栓症を招く 新たな合併症に学界が注目
新型コロナウイルスが血栓症を招く 新たな合併症に学界が注目
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新型コロナウイルスは血管に入ると、血液濃度を高め、血栓形成を促進させる恐れがある。アラバマ大学やニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンターの医者らが警告している。医療系ニュースサービス「MedicalXpress」が伝えた。 2020年4月23日, Sputnik 日本
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新型コロナウイルスが血栓症を招く 新たな合併症に学界が注目
新型コロナウイルスは血管に入ると、血液濃度を高め、血栓形成を促進させる恐れがある。アラバマ大学やニューヨークのベス・イスラエル・メディカルセンターの医者らが警告している。医療系ニュースサービス「MedicalXpress」が伝えた。
ベス・イスラエル・メディカルセンターのホーマン・ポー医師によると、新型コロナウイルスによる感染で呼吸に問題を抱えている患者を検査したところ、少なくとも5人は肺に血栓があることが明らかになった。ポー医師は、患者の血液の濃度を下げ、新たな血栓の形成を減らすために血中酸素濃度を上げようと試みたが、その治療は効果を発揮しなかったという。
デンマークの研究者らは、集中治療室の新型コロナウイルス患者184人のうち、約3分の1が肺や足に血栓症を合併し、多くのケースでは脳卒中にまで至ったと報告している。
アラバマ大学のジャンヌ・マラッツォ博士は、この合併症は、以前から報告が相次いでいる嗅覚の消失と同じく、新型コロナウイルスの感染で引き起こされた症状の可能性があると考えている。
しかし医師らは、新型コロナウイルスの患者に血栓症の治療をする試みは患者に害を与える恐れがあると警告している。血栓を溶解するタンパク質分解酵素「プラスミン」のレベルが高い人は、新型コロナウイルス感染症がより重症化することが多い。テキサス大学の研究者らによると、プラスミンはウイルスの粒子がより早く細胞に侵入するのを手助けするという。
医師らによると、血栓が新型コロナウイルスに与える影響については現在も科学界で議論が続いているが、一般的なウイルス感染と血栓症との関連は分かっているという。例えば、HIVは血栓の形成を促進させることが多い。
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