11:14 2020年10月30日
新型コロナウイルス
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世界保健機関(WHO)は、現在、新型コロナウイルスを完治した人たちが再感染を防ぐ抗体を持つという証拠は存在しないと警告した。

これは、各国政府の提案による「免疫パスポート」の導入審議に関連しWHOのサイトで公表されたもの。このパスポートによって感染者は自由に旅行したり仕事に復帰することが可能となる。予定としては、この書類は医療検査にもとづき、完治した人々に新型コロナウイルスの抗体が存在することを証明することにあった。

WHOの発表では、「現在、新型コロナウイルスを完治した人たちが再度感染するのを防ぐ抗体を持つという証拠はない」と指摘する。「2020年4月24日の時点では、SARS-CoV-2に対する抗体の存在が、このウイルスによるその後の感染への免疫となることを保障するかどうかを評価した研究結果はない」。

 

同様に、すべての感染者に十分な強さの抗体反応が生じるわけではなく、一定の患者は「血液中の中和抗体のレベルが非常に低く」なっている。

 

WHOは、パンデミックの現段階で、再感染のリスクをなくすことを人々に保障するには、どれくらいの強さの免疫が抗体として機能するのかを示すデータが不十分だと強調する。

しかもWHOによれば、こうした「パスポート」や証明書の利用は、所持者に安全だという錯覚を起こさせ、感染拡大のリスクのいっそうの増加に対する公衆衛生上の勧告遵守を彼らが止めてしまうおそれが生じる。

さらに、WHOは、こうした書類の導入の審議そのものが時期尚早である1つの要因は、検査自体の信ぴょう性の問題にあると強調する。

 

WHOの発表では、「現在、利用されている血清学的検査は、その正確さと信ぴょう性の判定のため補足的な点検を必要としている」と指摘する。また、「第1に、これらは人々が感染しているのに陰性だと分類されてしてしまうおそれがある。第2に、感染していない人たちが誤って陽性だと分類されてしまうおそれがある。2つの間違いは深刻な結果を生むことになり、感染拡大の管理に関する努力に影響をおよぼすことになる」と述べている。

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