00:12 2021年04月24日
新型コロナウイルス
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南アフリカの生物学者らが「南アフリカの菌株」と同様の変種を含む研究用ウイルスの実験を実施し、新型コロナウイルスの抗体または完治した患者の血漿がそれを中和することが可能なのかを調査した。研究結果が雑誌『Nature Medicine』に公表された。

新型コロナウイルスに感染した、または完治した人々には、数ヶ月に渡りこのウイルスを中和する抗体が血中に作られる。しかし、この数ヶ月で新しいタイプのコロナウイルスがさらに出現しており、その主要なものとして「英国タイプ」と「南アフリカタイプ」の菌株が上げられる。これらは急速に感染が拡大するだけでなく、死亡率も高いことが分かっている。この菌株からどうやって身を守ればいいのか。初期のコロナウイルスはすでに完治したが、新しい菌株の感染者と接触した場合、その人はどうなるのだろうか。この人にはすでにコロナウイルスの抗体があるが、この抗体は新しい菌株に対抗できるのだろうか。一部の研究者はすでに新しい菌株には「古い」抗体が力を持たないおそれがあると指摘している。

南アフリカ国立保健局付属感染症研究所の学者らは、ウィットウォーターズランド大学や他の機関と協同で、人工の擬似ウイルスの抗体に対する生態と耐久性の実験を行なった。これには南アフリカではじめて確認された新しいコロナウイルスの変種も含まれる。

研究者らはヨハネスブルグの医療機関で新型コロナウイルスと診断された44人の完治者から抗体の含まれる血漿を摂取した。研究者らは、この血漿が初期の新型コロナウイルスと新しい変種にどう効果があるのかを検査した。血漿は初期のものを中和したが、血漿の半分のサンプルは新しい変種にはまったく効果がなく、さらに一部は弱体化させ、そして重症患者のわずか3つのサンプルだけがウイルスに積極的な効果を示した。

また、研究者らは、ウイルスの中和がないにも関わらず、抗体はウイルスのスパイクタンパク質と結合することができ、つまり、完全ではないが一定の防御機能を有すると強調した。しかし、研究者らは、他の菌株に感染する可能性は高く、また、ワクチンは新しいコロナウイルスの変種に対して適応させなければならないと警告する。


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新型コロナウイルス, 科学研究, 研究
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