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    日本生まれの風車、マイナス40度のカムチャッカでも安定発電を目指す

    日本生まれの風車、マイナス40度のカムチャッカでも安定発電を目指す

    © AFP 2017/ Adrian Dennis
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    徳山 あすか
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    橋梁、鉄骨事業を手がける株式会社駒井ハルテックは、ロシアにおける風力発電プロジェクトに参加している。同社は台風や地震の多い困難な自然条件のもとでも安定的に発電できる風力発電システムを自社開発するなど、環境事業にも力を入れている。長期にわたる調査の結果、カムチャッカ半島のウストカムチャッカ村が風車建設地に決まり、運転が開始された。本プロジェクトの進行状況について、同社執行役員の駒井えみ氏にお話を伺った。

    スプートニク:カムチャッカ半島における御社のプロジェクトの進行状況をお聞かせください。

    「本プロジェクトは日本の経済産業省の関係機関であるNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)から、寒冷地仕様風車の実証の委託を受けているものです。外気がマイナス40度になっても、正常に稼動する風力発電機を設置し、運転をして実証していくものです。事前にナセル(風の力を電気に変える風車の心臓部)を大きな冷凍庫に入れて実験したほか、ナセルの部品の一部であるギアボックス(増速機)も、単体で大きな冷凍庫の中に入れて試験をしました。そういう試験を経た部品で寒冷地仕様の風車を作り、運転を開始しています。ロシアの場合は国家標準規格(GOST-R: GOSSTANDART of RUSSIA)というロシア固有の認証があるので、この規格に合致し、かつ輸送費を削減し、合理的なコストを実現するため、現地の部品の調達・生産も含めた検討を今後行っていく予定です。」

    スプートニク:御社とロシア側のパートナーであるラオ・ヴォストーク・エネルギーシステム社は、部品の中で現地化できるものを検討していく、ということで覚書を調印されました。コストや認証の問題がクリアできれば、今後、風車の設置台数は増えていくでしょうか。

    「ええ、風車そのものの寒冷地対応と同時に、遠隔地のマイクログリッド(小規模な地域内で電力を合理的に供給する地域インフラ)の中でどういう形で運用していくか、ということも実証していきます。ロシアは各地に、このような遠隔地の独立した電源・マイクログリッド地域があります。今後、より広く展開をしていくために、今回の実証をもとに、改良すべき点やロシア側のニーズを組み込んでいき、それに合致する現地生産の形などを、あらゆる面から検討していきたいと考えています。」

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    日本, ロシア
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