13:43 2021年01月27日
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日本の実業界はサハリンとの協力拡大に関心を寄せている。先日、三井サハリン・ホールディングスの宮沢ゼネラルマネージャーが述べたところでは、今年3月には建設、インフラ、漁業、農業、観光業といった分野での共同ワーキンググループが設置される。

サハリンへの投資の可能性は昔から日本人には知られているが、このたび初めて、アストラハン州が日本の潜在的な投資家らの直接的な注目を集めている。同州はロシアの南に位置し、カスピ海の入り口にあたる場所にある。実はこの州は、最も工業的に進んだ地域の一つ。この数年、アストラハン州は、工業生産、建設、金融の指標が上昇し、投資も大幅な伸び率を示している。

3月1日に東京で開催されるロ日工業フォーラムには、投資家にとってのアストラハン州の魅力をアピールするため、同州に設置された経済特区「ロータス(蓮)」のセルゲイ・ミルシキン最高責任者が参加する。ラジオ「スプートニク」のインタビューで、同氏は、日本のビジネス界の代表との会合に何を期待しているかを語ってくれた。

露米の間で相手選びに迷う日本
© Sputnik / Ramil Sitdikov
「我々の経済特区はカスピ海および河川向け船舶の生産を担うロータス造船所を中心に形成されている。我々はここでエンジンおよびまだロシアで生産されていない部品の生産を展開したい。我々はロシアの全艦隊を顧客としている。しかし我々の関心の範囲は造船という枠組みをはるかに超えている。充実したインフラストラクチャがそれを可能にしてくれる。当地で生産を行なう企業は、税金や関税で優遇を受けられるのみならず、製品をロシアを越えてヨーロッパあるいはイランを含むカスピ海沿岸のすべての国に供給できる。我々はすでにオランダ、オーストリア、イタリア、イランの企業と交渉している。我々はまだ日本では知られていない。逆に日本が我々に興味深いのは、日本が造船分野を含め、技術の分野で主導的な地位を占めているという事実だ。

フォーラムの参加者リストには商船、コンテナ船、タンカー、客船、漁船の建造を担う日本企業が含まれている。もちろん我々は彼らと直接、具体的な交渉を行う。結果として日本企業の代表者がその目で我々の特区を見に来るようになることを期待している。企業にとって、どこかに新たな生産拠点を作るより、すでに作っているものを販売するほうが容易であることは理解している。しかし、企業は事業拡大を目指すものであるし、我々の経済特区で在留資格を得ることによる利益を考えると、日本企業の参加ということも、議論の対象となりうるだろう。私は、アジアでは決定が非常にゆっくりと行われる、ということを知っている。しかし、ロシアの造船市場のニッチは非常に大きい。もし日本の企業がそれを占めないなら、その場所は韓国、中国、オランダの企業に占められるだろう」

外国人投資家らが経済特区「ロータス」に高い関心を寄せる理由は、そのユニークな物流および地理的位置取りにある。同特区はアムステルダムからボンベイへ至る「北-南」輸送回廊ならびにブリュッセルから北京に至る「東-西」輸送回廊の交差点に位置している。「ロータス」に参加することは国際的なユーラシア輸送ルートに参加することであり、カスピ海油田の主要な開発国に近づくことなのである。既に17の大手国際企業が経済特区「ロータス」に生産拠点を置くことについて協定を締結している。総投資額は既に4億6100万ドル。在留資格は49年の期限で付与される。

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