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    ROTOBO村山会長

    関係改善へ一直線:ROTOBO村山会長「日本の熱意、プーチン大統領に評価してもらいたい」

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    徳山 あすか
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    12月15日のプーチン大統領の訪日まで、あと一ヶ月を残すのみとなった。日本政府は、かつて無いほどロシアとの関係改善に本腰を入れている。今年5月の日露首脳会談で安倍首相がプーチン大統領に提案した8項目の経済協力プランは、時を経るごとに徐々に具体化してきた。各項目に紐付いたプロジェクトはまず優先的に30程度に絞られ、プーチン大統領の訪日に合わせて発表される予定だ。

    政府主導で進んでいるかのように見えるロシアとの関係改善の試みだが、日本の経済界はどのように捉えているのか。ロシアとの貿易や投資の拡大を後押ししてきた、ロシアNIS貿易会(ROTOBO)の村山滋会長(川崎重工業株式会社・代表取締役会長)がスプートニクの独占インタビューに答えてくれた。村山氏は昨年6月のROTOBO会長就任以来、ウラジオストク東方経済フォーラムなどでロシアの実業界と積極的に対話を重ねてきた。

    スプートニク:プーチン大統領の訪日が近づき、日露経済協力の中身がどのようなものになるか、予想が過熱しています。中には、ロシア鉄道を北海道とつなげるなど、実現性に疑問符がつくようなものもあり、話題が先行している感もあります。数あるプロジェクトの中で、プーチン大統領へのお土産になりそうな具体案はどれだとお考えですか。

    村山会長「『お土産』という表現が適当かどうか分かりませんが、ロシアをめぐる国際的な政治経済の情勢が厳しい中で、小さなプロジェクトも含め、日露の経済・ビジネス関係を推進しようとする日本政府と民間企業の熱意を、プーチン大統領に評価してもらいたいと考えます。」

    スプートニク:経済協力プランを推進していくにあたってROTOBOの役割をどう捉えていますか。

    村山会長「これまでも日露投資フォーラムなど、日露政府で行うビジネス推進のためのイベント事務局を務めるなど、民間企業のみならず、日本政府の仕事をサポートしてきました。このような大きなイベントとしては、来年2017年7月にエカテリンブルグで開かれる、産業見本市『イノプロム』があります。2017年のイノプロムでは、日本がパートナー国として参加することが安倍・プーチン会談で決まりました。当会はJETROとともに、このイベントを事務局としてサポートします。このように、日頃の情報提供に加え、ビジネスマッチングにも役立つ様々なイベントの事務局的な機能を果たすことが多くなっており、今後も日露経済関係の様々な橋渡し役を務める考えです。」

    スプートニク:ロシアでは、日本企業といえば「慎重」「決定に時間がかかりすぎる」というイメージがありますが、政治の後押しは、経済界にどのような影響を及ぼしますか。

    村山会長「『決定に時間がかかりすぎる』のはよくないですが、『慎重』なのはよいことだと思います。政治の後押しは、ロシアビジネスに関心をもつ業界や企業を増やしていると思います。つまり、日露のビジネス関係のプレーヤーを増やしているわけであり、非常に歓迎すべきことです。」

    スプートニク:プーチン大統領訪日にあたって最も期待することは何ですか。

    村山会長「プーチン大統領には、現在の日本をよく見ていただいて、文化、社会について率直に多く語っていただきたいと思います。時間は非常に短いですが、様々な日本人との対話の機会、発言の場があることを期待します。おそらく、どのような発言であれ、日本人のロシアに対する良いイメージをつくり、経済を含む日露関係を拡大・深化させるものと期待しています。」

    スプートニク:ロシアがこの機会に改善すべき点は、どのようなところですか。

    村山会長「アイデアは良いものでも、実際の現場では、混乱が生じていることが多々あります。例えば、様々な特区が設立されており、効果が上がっている側面もあれば、特区なだけに手続きが面倒、時間がかかるという場合もあるようです。ロシア政府も、ビジネスの現場までよく見ていただき、細かい対応をお願いしたいと思います。」

    スプートニク:そのほか、ロシアに対してのご意見をお願いします。

    村山会長「残念ながら、日本人のロシアに対する知識はあまり豊富とは言えません。実際にロシアに行ってみると、『印象が良かった』『日本で思っていたのと異なる』という話もよく聞きます。特に、ロシアが非常に親日的であることは知られておりません。これは我々も含め、日本側の反省点でもあるかもしれませんが、ロシア側も、日本でのイメージアップのための広報活動を強力に進めてもらいたいと思います。」

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    露日関係, 日本, ロシア
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