01:35 2020年11月24日
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米軍 シリアの空軍基地に空爆 (29)
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米国が、シリア政府軍をミサイル攻撃したことで、中東情勢が根本的に変化する可能性が出てきた。そして北朝鮮が、米新政府のこうした攻撃性を、今後考慮するだろうことは疑いない。この事は、日本をめぐるものも含め、太平洋北西部の状況を急激に悪化させるだろう。

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実際面では、ロシア外務省が伝えたように「ロシア側は、米国と結んだ、シリアで作戦中の航空機の飛行の安全を保障し不測の出来事を防止する覚書の効力を一時停止する」という事態になっている。これはロシアの対空防衛システム、その最新の設備は他でもないシリアに配備されているが、米国が再び空からの攻撃を実施した場合、それが使われる可能性のある事を示す、非常にはっきりとしたメッセージである。

ただ、シリア領空での米国との直接衝突の危険を前に、ロシア政府が尻込みするだろうとの期待があるのであれば、それは恐らく正しくない。しかし、それはクレムリンにとってやむにやまれぬ措置である。昨日シリアのアサド大統領を懐柔するような声明を出したかと思うと、今日には「トマホーク」で彼を攻撃するような米国の対外政策の急激な転換に対しては、しかるべき反応が必要だ。プーチン大統領が、シリアでの方針を後退させるようなことはない。

一方今回の、シリア政府軍を「叩く」というトランプ大統領の決定は、いかに彼が、国内での自分の状態に敏感になっているかを如実に示すものだ。マスメディアでの批判の嵐は静まっていないし、議会においても、支持母体である共和党との意見の一致が図られていない。支持率も下がっている。こうした状況の中でのアサド叩きは効果的だ。簡単で着実な方法である。もし後戻りしなければ、少なくとも、国内での政治的立場の劣化にブレーキをかけることができる。

しかし今回の軍事行動が、米国でも国連においてもテロ組織とみなされている「アル∸ヌスラ」戦線と戦っているシリア軍に向けられたものである事を、果たしてホワイトハウスは自覚しているのかどうか、それは明らかではない。今回の行動は、テロリストを支援する事につながらないの、か? 当然そうした疑問が生じる。

もちろん、こうした矛盾に満ちた政策は、評価分析が求められるものだが、まず何よりも、米国がやはり世界における主な「ならず者国家」とみなし、軍事的なものも含めあらゆる手段を用いる可能性があると明言した北朝鮮に対し、どう出るかに関心が集まっているのは当然だ。

一方朝鮮民主主義人民共和国、北朝鮮は、事態がそのように進展することに向け準備が整えられた。同国には、核弾頭もあれば、その運搬手段もある。しかしロシアの専門家らは、北朝鮮工作員が米国内で行動した場合、それは米国にとって、もっと破壊的結果をもたらすと見ている。米国が実際に北朝鮮に対する戦闘行動を始めているという議論の余地のない情報をつかんだならば、北朝鮮当局はすぐに、米国内におり、そして今後もい続ける工作員の活動を必ずや活発化するに違いない。そうした場合、北朝鮮のエージェントは大量殺りく手段を使用し、そうなればその効果は、あっという間に破滅的なものになるだろう。 それゆえ、北朝鮮のミサイルが米本土まで届くか届かないかという議論には、重大な根拠がない。すべては、弾道ミサイルが米国の諸都市に達するよりはるか前になされるだろう。

米当局では、そうした脅威に対し、考慮がなされていないようだ。皆、潜在的な敵を罰するため「どんな手段でも取る」と執拗に繰り返すばかりである。
では日本あるいは韓国では、どのように理解されているのか?

おそらく、シリアに対するトランプ政権の急激な政策転換は、北朝鮮のミサイル実験よりも大きな注意が必要だ。そしてこの転換は、北朝鮮との政治対話確立を、さらに一層焦眉なものにしている。

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