09:08 2019年10月15日
豆腐

スプートニクQ&A 「ロシアの豆腐ってどんな味?」

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人間の健康は、食べるものによって直接影響を受けるものだ。日本の人達が、かなりのお年になられても、大変健康そうに見えるのも、やはり日本の食と深く関係があると思われる。そうした事から、今世界中で益々日本食がブームになっているのではないだろうか? ロシアでも日本食は大人気である。おまけにロシア人は、あの「トーフ(豆腐)」を気に入り、最近ではロシア人にとってはなじみは薄いが、極めてヘルシーなこの「大豆のカッテージチーズ」風の食べ物を自ら生産する会社も現れた。

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スプートニクのアーラ・ソロヴィヨワ記者は、ロシアの「トーフ」生産会社「ヤーソ」のヴィタリイ・ユストゥス社長に、電話で話を聞いた。社長は「トーフ]生産のいきさつを次のように話している

「1998年、西シベリアの町トムスクの健康食品愛好家10人余りが、ロシアの『トーフ(豆腐)』作りを始めようと決意しました。しかし製品化するためには、調査研究。実験に長い年月と困難な道のりを経験しなければなりませんでした。私達は、我々が追い求め、あらゆる要求に答える国産オリジナルの『大豆のコッテージチーズ(ロシア語でトゥヴォログ)』のレシピを、すぐには見つけ出すことができなかったからです。我々の勇敢なアイデアを実際の商品にするのは、極めて難しいことが分かりました。しかしついに2015年『ヤーソ(ЯСО)』の商標でオリジナル豆腐を生産するユニークな方法の特許を取ったのです。」

なお、この「ヤーソ」という名前は、一体どこから来たのだろうか? この点についてユストゥス社長は「大豆を意味するロシア語『ソーヤ(соя)』をもとに名付けた」と説明している。

ロシアの「ヤーソ」は、日本の伝統的なプレーンな豆腐に比べ、もっとやわらかでジューシーだ。そして重要なことは、封を切らなければ180日間、冷蔵庫で保管可能な点だ。これは、合成保存剤あるいは安定剤など化学物質を使わないで食品を長持ちさせる期間としては、驚くほど長い。それを可能にしたのは、長らく秘密の軍事都市として発達してきたオムスクの企業に蓄積された技術であり、それをもとにしたレトルト食品包装技術改善の努力である。

おまけに、こうしたロシアのオリジナル豆腐の生産は、トムスク以外の地域でも行われている。しかし西シベリアの小都市トムスクは、何と言っても「トーフ」作りの拠点であり、かなりの成功をおさめている。

アップルシナモン味、いちご味、春の香草味の豆腐 『ヤーソ(ЯСО)』
アップルシナモン味、いちご味、春の香草味の豆腐 『ヤーソ(ЯСО)』

「ヤーソ」の情報については、日向寺康雄(ヤスオ)アナが、職員宿舎近所のミニスーパーで、自分の名前に似た妙な白いカッテージチーズ状のものを発見し興味を持ち、それを試しに買い求め(200グラムで150円くらい)、その美味しさに驚いたことに始まる。彼は「味は決して悪くなく、パッケージも清潔で、日本の豆腐に比べても大きな違和感がなかった。西欧から輸入されたものよりも値段が安く格段においしかった」と絶賛している。なおこの情報は、直ちに真野アナにも伝わり、しばしばミニスーパーのこの商品は売り切れとなった。そして日向寺アナが、以前担当番組の中で、この件について少し話したところ、東京のS.Y.さん、兵庫のS.U.さん、新潟のミルクさんなど女性リスナーから「それは実際どんなものなのか?」というご質問を複数頂き、今回のアーラ記者の取材となったわけである。

一体ロシア製「トーフ」の成功の秘密はどこにあるのか? まず「ヤーソ」は、遺伝子組み換え大豆ではなく、温かく陽光豊かなロシア南部で栽培された天然大豆で作られている。また通常の添加物やスパイスも、もっと体に良いものに代えられている。例えは、塩は海のものが、砂糖としては果糖が、人工甘味料も天然果実から取ったものだけが使われている。さらに興味深いことに「ヤーソ」には、日本の豆腐風の「クラシック」以外にも、海藻入りの「クラシック」があるほか、いかにもロシアの消費者向けらしい様々なバリエーションが存在する。例えばフルーツ味のものだ。スイーツ系「ヤーソ」には、イチゴ、クランベリー、アプリコット、アーモンド、サクランボ味がある。この他、ピリリと辛い味が好きな人たち向けに、パプリカやインドの香料が加えられたスモーク・トーフもある。なお非常にロシア風の味覚としては、キノコや春草入りの香りも楽しめるトーフもある。

こうした「ヤーソ」の数々は、ベジタリアンや健康食品愛好家、理想のボディを追い求める人達にとって、低カロリーで身体に良い自然食品として、今や静かなブームを呼んでいる。

「トーフ」を生産しているトムスクは、どこにあるか?
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「トーフ」を生産しているトムスクは、どこにあるか?

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