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    金正恩氏

    「根本的に新しいものは開発されていない」 北朝鮮が核大国になるための年数を専門家が予測

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    北朝鮮が先月29日、大陸間弾道ミサイルを発射し、朝鮮労働党委員長の金正恩氏が核武力の完成を宣言したことに、世界で予想通りの反応が起きた。ミサイル発射を受けて国連安全保障理事会は緊急会合を開いた。米ヘイリー国連大使はそこで、国連での北朝鮮の議決権の剥奪を提案し、すべての国に北朝鮮との科学、軍事、技術、経済的協力を含む関係を完全に断つよう呼びかけた。さらに、北朝鮮が戦争を展開すれば、「北朝鮮体制の完全な破壊」に終わると強くけん制した。

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    トランプ米大統領はミサイル発射を受けて、北朝鮮へ制裁を科す考えを示し、金正恩氏を「病んだ犬ころ」と呼んだ。しかしトランプ氏が2週間前には、金正恩氏と友人になる期待を示したことは記憶に新しい。

    中国にとって北朝鮮のミサイル発射は公然とした挑戦となった。先月17日、北朝鮮首都平壌を中国共産党の外交窓口である中央対外連絡部の宋濤部長が訪れた。協議の内容は明かされていないが、北朝鮮が核・ミサイル実験を停止する条件について話が行ったのは間違いない。中国高官の平壌訪問後に打ち上げられたミサイルは、双方が合意に至らなかった可能性を示唆する。

    ロシアは北朝鮮の核保有国地位を認めないとしつつ、挑発を避けるよう呼掛けた。ロシア上院国防安全保障委員会のフランツ・クリンツェビッチ第一副委員長は、北朝鮮での人道危機を引き起こしかねない北朝鮮との外交関係断絶、北朝鮮への石油禁輸支持、北朝鮮国籍の労働力の使用中止をロシアが行わないと述べた。

    「北朝鮮の核兵器の状態はまだ、同国に核戦力が出来たと述べる水準には達していない」として、宇宙政策研究所の科学チーフ、イヴァン・モイセーエフ氏がスプートニクのインタビューで次のような見方を示した。

    「人的資源や機械、ソフトウェア、実験などに関した技術的期間がある。これらの技術的手続きは全て時間を要する。最近の打ち上げ、正しくはその頻度は、彼らがこの分野で集中的に作業していることを物語る。核戦力の状態については、全体として核戦力の形成について話す水準には達していない。彼らは実際よりも強調して自慢している。ある程度現実的な威力を達成するには、あと10年は必要だ。おそらく、根本的に新しいものは何も開発されていない。確かに、非常に高い機密度のために、北朝鮮が何を持っているか、誰も確実に言うことはできない。いずれにせよ、北朝鮮は開発の第一歩を踏み出しているに過ぎないため、問題は他国と比べられないほど低レベルのミサイル技術だ。しかし、まさに低レベルの信頼性を考慮した場合にこそ、北朝鮮ミサイルの発射はロシアにとっても危険なのだ。なぜなら、北朝鮮の予定弾道からの予期せぬズレは珍しくなく、それは私たちの国土へのミサイル落下を誘発するおそれもあるためだ。」

    ロシア戦略調査研究所の研究員ウラジーミル・スベデンツェフ氏は、国産核兵器製造により北朝鮮は一種のパンドラの箱を開けると指摘して、「この計画は韓国や日本など同地域の他国を、核兵器製造の措置を講じるよう促す。そうなれば、核兵器不拡散体制は実質的に廃止される」との見方を示した。スベデンツェフ氏は、米国と北朝鮮は緊張を掻き立て、お互いを脅すのではなく、協議の場に着き、対話を確立させるべきだと述べた。

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