07:49 2018年07月22日
スプートニクのシモニヤン編集長

スプートニクとRTの編集長 「米大統領選へのロシアの介入を信じ続ければいい。5年後には何もなかったことに気付くでしょう」

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スプートニクとRTの編集長であるマルガリータ・シモニャン氏が米国のテレビ局CBSのインタビューに答えた。シモニャン編集長は『60ミニッツ』の司会者であるレスリー・ストールとの対談で、米大統領選挙へのロシアの「介入」と、自らの米国観が悪化した理由について語った。

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外国エージェント

ストール氏の言うとおり、シモニャン編集長との対談が行われたのは、米司法省がRTに外国エージェント登録を要求したときであった。そのため、シモニャン編集長は対談の冒頭で「報復措置」の可能性に言及した。シモニャン氏はストール氏に次のように尋ねた。「米メディアが反プーチンの姿勢をとっているからといって、ロシア国内の米メディアをすべて閉鎖すべきなのでしょうか?反プーチンキャンペーンは一日たりとて止むことはありません。だから全てを閉鎖しろと?」

シモニャン編集長は、米国のすべてのメディアが憲法修正第1条で守られているわけではなく、そのため、米国には検閲があると指摘した。シモニャン氏はインタビュアーに尋ねた。「米国の原則はどこにいったのですか?あなたたちはいつも、様々な意見があるのは良いことだと言っていたではありませんか。」

選挙「介入」

ロシアの米大統領選挙への「介入」が対談のメインテーマのひとつとなった。レスリー・ストール氏は、米諜報機関はこれを確たる事実だとみていると述べた。
シモニャン氏はそれに対して次のように答えた。「それをあなたたちは信じているのですね・・・イラクに大量破壊兵器があると信じていたのと同じです。<中略>ロシアの米大統領選挙への「介入」を信じ続ければいいのです。5年後、そんなことは一切無かったと分かるでしょう。」

シモニャン氏は、ロシアのメディアの人間が、誰に米大統領になってほしいかをTwitterやFacebookに投稿した可能性はあると認めた上で、その行為には何の違法性もないことを指摘した。シモニャン氏は次のように述べた。「これと同じことを米メディアはやっていないとでも言うのですか?私たちは、英メディアがヒラリーを支持し、それに対して憤る人は誰ひとりいなかったのを目にしています。フランスのメディアもクリントン氏を支持していましたが、それに対して物言う人は誰もいません。ところが、どこかのロシアメディアがあたかもトランプ氏を支持したかのように取り沙汰されれば、すぐに苦情を言い始めたのです。」

シモニャン編集長は同時に、RTはドナルド・トランプ氏の支持を表明したことはないと指摘した。RTの最大の問題とされたのは、他のメディアと違ってRTがクリントン氏を支持しなかったことである。

2017年初め、米諜報機関が報告書を発表し、その中に、ロシアが2016年の米大統領選に影響を及ぼそうとした試みが推定されるとの言及があった。報告書では諜報機関の考えを裏付ける事実はなにひとつ提供されず、専門家の結論は間接証拠にのみ依拠していた。

クレムリンは「介入」批判を「完全に根拠を欠いたもの」と呼び、ワシントンも同様の姿勢をとった。ドナルド・トランプ氏は、政敵である民主党員がこうしたキャンペーンによって選挙結果を疑問視し、敗北の責任から逃れようとしているのだと述べている。

情報戦争

インタビューでもうひとつ重要なテーマとなったのが、西側諸国に対する「情報戦争」である。ストール氏によると、RTがこの戦争を主導しているという。

シモニャン氏は「私自身は何の戦争も主導していません。私には子どもが二人います。私はジャーナリストです。18歳からジャーナリストをやっています」と説明した。

シモニャン編集長は、国際場裡での出来事を報道する際、各国は似通った手法を用いていると指摘した。RTは米国の出来事を否定的に報じることが多いというストール氏の言葉に対し、シモニャン氏は、米国も同様のツールを用いていると答えた。シモニャン氏は言う。「米政府が資金を出している米メディアのサイトをどれでもいいから見てみてください。何が書かれていますか?ロシアの民主主義は欠陥だらけだというだけでなく、ロシア自体がろくでもない国だ、ロシア政権は極めて腐敗している、さらには、ロシア人もろくでもない人間だとさえ書かれています。」

シモニャン氏は以前、RTはロシアだけでなく、米国の政治学者や専門家とも協力していると指摘していた。彼女によると、米国ではそうした人々の家族が冷戦時代よりもひどい、激しい迫害にあっているという。

シモニャン氏は、自分は米国が好きだった、特にニューハンプシャー州ブリストル市に留学していたときは大好きだったと、幾度となく述べていた。しかし、インタビューでレスリー・ストール氏が気付いたとおり、シモニャン編集長の米国に対する考え方は時が経つにつれて変化した。

シモニャン氏は次のように説明した。

それは1999年、あなたたちがユーゴスラビア空爆を始めたときに起こりました。私たちは、その行為は全くもって不当であり、許されざる違法行為だと考えました。なぜなら、国連は空爆の許可を与えていなかったからです。あれは私たちにとってショックな出来事でした。

彼女によると、1990年代を通して、ロシア国民は米国に心酔していたという。シモニャン氏は思い出しながら語った。「私たちはあなたたちに言われたことを全て実行していましたし、あなたたちのためにもっと多くのことをしてあげたいという気持ちでした。ロシア国民のほぼ全員が「あなたたちを喜ばせるために私たちにできることは他にありますか?私たちはあなたたちのようになりたいのです。あなたたちが大好きなのです。」と言っている状態でした。それが1999年になって、バーン!あなたたちはユーゴスラビアを空爆しました。それで全てが終わったのです。一瞬にしてあなたたちは私たちを失ったのです。残念です。」

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