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    モスクワ初のロボット風俗店 性産業のロボット化が内に隠すものは?

    © AFP 2018 / Behrouz Mehri
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    タチヤナ フロニ
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    今春、ロシア初の合法ロボットドール風俗店「LumiDolls」が入る成人用レジャーセンター「Dolls Hotel」がモスクワでオープンする。Dolls Hotelでは暖め機能と人工知能(AI)を搭載したセックスドールがレンタルできる。人間の生活におけるこれほど内的な分野へロボットを導入することが、不可逆的な潮流となる可能性はどれほどか?セックスドールが人間に代わることは可能か?性的サービス分野でのロボット化には、どうした社会・心理的な原因が隠れているのか?こうした質問などを、スプートニクは専門家らに尋ねた。

    スプートニク日本

    ホテルはモスクワのビジネス街であるモスクワ・シティにオープンする。価格は1時間1500〜2500ルーブル(約2613〜4355円)で、部屋のタイプによって価格が変動する。「ファンタジー」「檻付き」「リュクス」タイプがある。セックスドールのレンタル料込みで、価格は最大5000ルーブル(約8711円)。「Dolls Hotel」の創設者は、ロシアだけでなく、他国でも同様のセンターを50件開くことを狙っている。「Dolls Hotel」は性産業でニッチを占める可能性があると、医学博士のレフ・シチェグロフ教授は指摘する。

    「ロシア社会はまだかなり保守的です。どんな性的新提案も疑わしく受け取られ、時には敵対的でもあります。ですが、テレビやプレスの中で世論が人工的に白熱しなければ、時とともに全ては平常になっていきます。90年代はじめ、モスクワで初めてセックスショップがオープンした時は、行列ができました。ロシア初のマクドナルドもそうです。今日、モスクワではこうした店が200店ほど開いています。店が必要な人は訪れます。不快な人は、店に気づかないだけです。Dolls Hotelは自らの顧客を見つけるでしょう。どんな社会も多様なのですから。例えば、何らかの理由で長期間、性的パートナーと離れているが浮気はしたくない男性がドールとセックスを行うことができます。また、男性がセックスドールに危険なほど依存するという一部海外メディアの報道は、誇張されていると考えています。これは人間の性的生活におけるもう1つの絵の具であり、1つの感情に過ぎません。」

    性科学教授でポピュラー・サイエンスの本を執筆するアレクサンドル・ポレーフ氏は、性的代替物は本物のパートナーの代わりにはなれないと述べる。

    「どのテクノロジーも、私達の肌が接触に反応する様子を伝えることはできない。多くの点で(視覚的印象だけでなく)まさにこれが、私達の印象を形成する。この結果、男女間の本物の性的堪能が達成される。」

    Dolls Hotelの創設者、ドミトリー・アレクサンドロフ氏はプロジェクトの利点について、性産業のロボット化の賛同者が頻繁に論拠として用いるようになっている重要な点に言及した。

    「レジャー・アダルトセンターをロシア国内に開設することは、自らの性生活を多様にする合法的で安全な方法であるだけでなく、文明の古くから存在する問題である女性(売春婦)の強制的な搾取をロシア国内で無くす方向への一歩となるほか、精神異常を持つ人びとのかけがえのない助けとなります。」

    これは重要な指摘だ。なぜなら現代ロシアにおいて、売春は違法であり、社会で論争を呼んでいる。世界では売春合法化の問題に対する反応は様々だ。現在、売春の合法化がベトナムで見られたが、激しい論争を呼んだ。

    ロシアの諸専門家は、売春の合法化がこの現象に対する社会の文明的なアプローチだということで一致。さもなければ、何百万もの売上を誇る売春が必然的に犯罪ゾーンに流れるためだ。

    シチェグロフ氏は次のように指摘する。

    「売春合法化により、性的サービスの提供は国家の厳しい管理下に置かれる。金銭のための性行為は売春宿でのみ実現され、そのために許可証が取得される。女性たちの健康に対する医療・税的コントロールが生まれる。同時に、売春を禁止し、処罰を厳格化することは非効果的だ。許可証なしに売春は犯罪化し、多くの女性にとって不合理な虐待となり、場合によっては死を招く。監視なしには、大部分の売春婦は薬物依存症になり、完全に権利を持たなくなる。何より恵まれない家族からこの犯罪事業に入る女性が多いことを考慮すると、非合法的な売春は彼女らにとって、さらに大きな悪となる。」

    ポレーフ氏もこの見方を支持する。

    「一部の男性は女性との性的関係を自力で整えることができない。隠された欲求不満が生まれ、暴力に発展する可能性もある。この問題は、金銭と引き換えに実現されない性的ファンタジーを聞き入れて満たす用意があるプロフェショナルな『コールガール』が解決できる。」

    Dolls Hotel創設者のアレクサンドロフ氏は「360」テレビに、こうしたホテルがロシア人の性生活を多様化し、大胆な性的ファンタジーを実現する助けになると語った。アレクサンドロフ氏は、ロシアに住む人にこれが必要だと指摘。ある世論調査では、ロシア国内の回答者36%が性生活に満足していないと回答した。最新のハイテクドールとの性行為は現実の人間との性交渉とどんどん似てきている。さらに、相違点の1つとして、ドールはパートナーのあらゆる行為にアプリオリに賛成であり、真剣な関係を望まない。

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