15:00 2018年09月25日
平塚雄二さん

日本の画家・平塚雄二さん:「大感激で、ロシアにまたいつでも帰りたい」

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露日交流年 (33)
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日本の画家、平塚雄二さんのロシアで初の個展「都市生活」が、露日交流年のパレットにさらにもう1つの鮮やかな色を加えた。

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ノボシビルスク市立芸術センターに、平塚さんの近年の作品32点と、今回の個展のために特別につくられた一連の作品が展示された。平塚さんの作品はこれまでサマーラ、エカテリンブルク、チェリャービンスク、オムスク、カリーニングラードなどロシアの様々な都市で紹介されていたが、平塚さんご自身がロシアを訪れたのは今回が初めてだ。

平塚さんの作品の魅力は、誰にもまねのできない折衷主義にある。同氏の作品では、近代的なイメージの中に日本の伝統、浮世絵、西欧絵画、ロシア固有のものの影響がにじみ出でいる。

平塚さんの作品は、これまでに世界120カ国で展示されてきた。英国、日本、米国の美術館や博物館のコレクションに含まれている。

平塚雄二さんの展覧会
© 写真 : 平塚雄二さん
平塚雄二さんの展覧会

一方、恐らく平塚さんの知名度は、日本よりも外国での方が高い。大阪出身の平塚さんは美術高校に進学、東京にある学芸大学を卒業後、8年間教師を務めた。だが版画をするために奨学金を受けて米国へ留学することを決断した。そして1985年から米国で暮らし、仕事をしている。

平塚さんは、オレゴン州立大学リベラルアーツカレッジの教授を務めており、そこの教え子たちの中には米国、欧州諸国、中国、カザフスタン、日本、そしてロシアと様々な国の学生たちがいる。

平塚さんは、通信社スプートニクのインタビューで、自信の作品やロシアの印象などについて次のように語ってくださった。

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スプートニク:今回の個展は「都市生活」と名付けられていたので都市の風景を想像していましたが、違ったので驚きました。

平塚雄二さん:そうなんです。(描かれているのは)人物なんです。生活というのは人間に関係していて、都市というのはもちろん町で、ビルディングとかたくさんあるんだけれども、僕の場合は生活の方に重点を置いて、都市に住む人物を強調して作品をつくり、今回のタイトルにつなげてみました。あと僕の作品で女性が多いのは、女性だったら着せ替え人形みたいに頭から靴まで飾ることができるので、それを楽しんでいるからです。女性の顔をつくって、どんな帽子を被せようかとか、どんなイヤリングをつけようかとか、首から下はどんなドレスにしようかとか、そんな感じで制作しています。

スプートニク:平塚さんの作品は浮世絵の影響をうけているそうですね。

平塚さん:浮世絵は日本伝統の色刷りの木版画なんですけれども、その中でおもしろいのはデザイン性や、絵を大げさに誇張することなんですが、それを参考にしています。

スプートニク:平塚さんの作品は「ミックス」ということですが、何と何を組み合わせているのでしょうか?

平塚さん:手のしぐさとか、顔の向きとか、色の派手なところは浮世絵の影響で、服装はヨーロッパの伝統的な服装からロシア人も含めた現代の服装に興味を持っていて、それを取り入れています。ビクトリア朝やディズニー、スペインのベラスケスや宮廷画家が描く女性のスカートなどをみたり、靴とか帽子などもファッション誌をみて参考にしています。そのあたりが西洋ですね。

スプートニク:平塚さんは米国にお住まいですが、外国では自分は日本人だと感じますか?それとも米国人だと感じますか?

平塚さん:日本人です!バリバリの日本人です。日本食を食べていて、日本にも帰りたいですし。1年に1度か2度は日本へ帰ります。ホッとします。学生の頃の友達と会ったりしてね。

スプートニク:平塚さん作品はマルチカルチャーというか、そこには日本のものや、もちろん米国のもの、そして、もしかしたら少しロシアっぽいものも含まれているような気がします。

平塚さん:はい、ありますよね。今回の展覧会では、意識したり、しなかったりしたんですが、ロシアのマトリョーシカと日本のこけしを並べた作品をつくったり、ロシアの帽子を被った女性の作品をつくったりしました。

平塚さんは、個展が閉幕する前に米国へ戻る。平塚さんはロシアを去るのは「残念だ」と語り、今回のロシア訪問については「大感激だ」と述べ、「ロシアにまたいつでも帰りたい」と話していた。

ノボシビルスクでの平塚雄二さんの個展は、6月17日まで開かれる。

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文化, 日本, ロシア
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