13:48 2018年11月18日
Daiwa Royal Hotel Grande Kyoto

ロシア人、日本のホテルで働く!全世界からの仲間を歓迎する大和リゾート

© 写真 : Daiwa Royal Hotel Grande Kyoto
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徳山 あすか
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リゾートホテル大手の大和リゾート株式会社は、2016年からロシアで採用説明会と面接を行っている。3度目の今回は12日から13日にかけて行なわれ、今年の春に入社したばかりのロシア人社員エフゲーニー・アブレアさんが、流暢な日本語で会社説明を行い、参加者は熱心に聴き入っていた。

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ロシアで説明会を行なっているといっても、ロシア人を重点的に採用しているということではない。外国人旅行者の急増にともない、全世界から積極的に社員を募集するというのが大和リゾートの方針だ。同社ではすでに100名を超える外国人が働いており、キャリアアップにあたって国籍は関係なく、将来はホテル支配人などに昇格もあり得る。重要なのは失敗を恐れず仕事にチャレンジする心、そして「やる気と情熱」だ。

日本の大手企業は一般的に昔からの社内ルールを守っており、外国人にとってはなじみにくいこともある。そこで大和リゾートでは、外国人社員の割合が増えるに伴い、今の決まりが時代に合っているのか、常に見直しを続けている。例えば、以前は接客に携わる者として、ヒゲを生やすのは全面的にNGだったが、今は周囲の人に不快感を与えないように、綺麗に整えられているならOKとなっており、おしゃれヒゲが認められている。

説明会では、アブレアさん以外にもロシアから入社した先輩社員の活躍ぶりがビデオで紹介された。ロシア人社員は7名とまだ多くはないが、いずれも評判の良い人ばかりだ。ロシアからの仲間が増えてほしいか?との筆者の問いに、アブレアさんは首を横に振り「ロシア人だから、何人だから、というのは全く関係ありません。明るくて、やる気と情熱のある方と一緒に働きたい」と答えてくれた。

大和リゾートの主だったホテルは自然の豊かな場所にあるので、休日には海水浴やスキー、登山などのレジャーを楽しんだり、歴史や食をテーマに小旅行するなど、プライベートも充実させることができる。自然に親しむことが好きなロシア人にとっては、田舎暮らしも苦にならない。

筆者が説明会を訪問した日に集まっていた就職希望者の中には、日系企業での勤務経験がある人もいれば、英語など他の言語を生かして働いてきた人、武道家、大学を出たばかりの人など、様々なタイプの人がいた。いずれの希望者も日本語が堪能で、日本語で書かれた履歴書を準備し、緊張した面持ちで面接に臨んでいた。

日本の文化が大好きで、日本語学校に通っているという30代の女性は「子どものころから文化や歴史、日本食が大好きです。もし日本に行けたら、もっと日本語をレベルアップさせたいです」と話してくれた。

もともと理系だったが、日本語がやりたくて、日本語が学べる他の大学に入りなおしたという20代の男性は「人と接するのが好きなので、ホテル業界を志望しました。ネットがありますから、両親や友人と離れることにも全く不安はありません。できれば海の近くのホテルで働きたいです」と目を輝かせていた。

大和リゾートを含む、日本企業によるロシア人の採用を手助けしているベリタス・コンサルティングの坂尾晃司社長は言う。

坂尾氏「毎年多くの経営者の方を日本からロシアにお連れしますが、皆さんほぼ例外なく、こんなに親日で素敵な国だと思わなかった、ロシアの印象が変わったとおっしゃいます。すると、日本語ができる人材を採用したい、IT技術者を採用したい、という声が出てきます。今後はもっとロシア人を採用したいという希望が増えると思いますし、そういう企業をどんどんお手伝いしていきます。エンジニア採用なら言葉の壁も低く、AIやビックデータの解析など、日本では技術者が足りていない分野でも、ロシアならスペシャリストがたくさんいます」

近い将来、ホテル業だけでなく、日本の様々な分野でロシア人の活躍の可能性が広がりそうだ。

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露日関係, 日本, ロシア
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