21:38 2018年12月11日
紀平梨花

日本からの脅威 紀平梨花の登場で氷上の戦いはロシア勢の独壇場ではなくなった

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タチヤナ フロニ
フィギュアGP第4戦 NHK杯 (15)
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世界のスポーツメディアが女子フィギュアスケートのセンセーションを「貪って」いる。昨季に高難易度のジャンプでみなを驚かせたロシア勢に、ついにライバルが現れたのだ。紀平梨花選手だ。

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紀平選手(16)がグランプリ(GP)第4戦のNHK杯女子フリーで見せた演技の後にコメンテーターが惜しみなく浴びせた形容詞は、口を極めた称賛のみだった。ファンタスティックな滑り、極めて難しいジャンプの内容、非常に高度な遂行レベル、滑りの軽やかさ、美しい振り付けなどだ。

突出した演技のあと、紀平選手は日本フィギュアスケート界の紛れもない神童で、勝ちに来たのだと理解できた。

ロシアの著名コーチであるタチアナ・タラソワ氏はNHK杯の結果について、非常に感情的にコメントした。

「広島で行われたGPでの日本の女子選手には震えた(2位は宮原知子選手)。だが特に紀平梨花選手、彼女はとても表情豊かに演技し、信じられないほどの技術的要素で滑りを染め上げた。トリプルアクセル-トリプルトゥループの連続技は紀平選手以外、まだ誰も一度も女子フィギュアで行ったことがない。若き紀平選手はこの連続技を自信たっぷりに、男性的に行った。そして現時点で、彼女の演技を上回るには、ロシアの女子選手も何か普通ではないことを行い、審査員を驚かせる必要がある。戦いが起きることは明白だ!そして広島でのGPを終えた今、次の4年間で誰がメダルを争うか、私たちはよく理解している。」

もちろん、紀平選手の正真正銘の「闘士としての性質」を指摘しないわけにはいけない。ショートプログラム(SP)では、小柄な紀平選手はエリザベータ・トゥクタミシェワ(ロシア)含む上位選手たちから約7点遅れを取っていたのだ。だがフリーで勝利をもぎ取った。

ロシアでは、女子シングルで近年、ロシア選手が優勝を独占していたことに早く慣れすぎたようだ。2014年のソチ五輪から始まり、欧州選手権や世界選手権、平昌冬季五輪といったほぼ全ての大型大会で彼女らは優勝。例外は五輪後に開かれた2つの世界大会のみだ。

だが紀平選手の衝撃的な演技は、氷上の戦いがロシア勢の独壇場ではなくなったことを示した。アリーナ・ザギトワ、エフゲニヤ・メドベージェワエリザベータ・トゥクタミシェワ選手らにふさわしいライバルが出現したのだ。

スポーツの諸専門家が指摘するところ、紀平選手は最も難しいジャンプ、トリプルアクセルを得点源にしている。NHK杯のように完璧にトリプルクセルを決めれば、高得点は約束される。だがジャンプが唯一無二であれば、リスクも高まる。

ザギトワ選手の次戦はロシア・モスクワで16〜18日に行われるGP第5戦のロステレコム杯。紀平選手の次戦は23〜25日に行われる第6戦のフランス杯だ。フランスではメドベージェワ選手などが優勝を争う。紀平選手がNHK杯のように安定した滑りを見せれば、今季の優勝候補になるだろう。

他に優勝争いに食い込む可能性があるのはもちろん、宮原選手だ。一言で言えば、今季の女子シングルは興味深い息を呑む戦いを約束している!

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スポーツ, フィギュアスケート, 紀平梨花, アリーナ・ザギトワ, エフゲニヤ・メドベージェワ, 日本, ロシア
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