日立ハイテク、モスクワ日本人学校で技能五輪国際大会の結果を報告:中学生対象に特別授業

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技能五輪国際大会の日本代表 - Sputnik 日本
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8月30日、日立ハイテクノロジーズはモスクワ日本人学校で特別授業を行い、ロシアのタタルスタン共和国カザンで行なわれた第45回技能五輪国際大会(World Skills Kazan 2019)の結果報告を行なった。日本代表は2職種で金メダルを獲得。日立ハイテクの出場者は、「CNCフライス盤」職種で菊池優斗さんが銀メダル、「機械製図CAD」職種で沼畑辰也さんが敢闘賞(6位)と、好成績を残した。

技能五輪国際大会は2年に1回開かれ、世界中の23歳以下の若手技能者が、日頃の鍛錬の成果を競う。

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今年は8月22日から27日まで開催され、日本を含めた62か国・地域の1348人の選手が参加し、56職種の競技が行われた。次回2021年大会は中国・上海で開催される。日本は長年、金メダルの獲得数で出場国トップ3に入っていたが、近年は中国や韓国が勢いを増しており、今回の大会で中国は16個の金メダルを獲得している。

特別授業では、日立ハイテクが製造している医用機器や電子顕微鏡の使途、技能五輪で選手がハイレベルな課題に取り組む様子、華やかな開会式・閉会式の模様の紹介があり、生徒たちは熱心に聴き入っていた。授業の後半では電子顕微鏡の仕組みや操作について詳しく学び、日常のどんなシーンで電子顕微鏡を用いた研究の成果が生かされているのか知ることができた。

© 写真 : Asuka Tokuyama電子顕微鏡の特徴について解説する日立ハイテクCSR推進担当の濱敦司さん
日立ハイテク、モスクワ日本人学校で技能五輪国際大会の結果を報告:中学生対象に特別授業 - Sputnik 日本
電子顕微鏡の特徴について解説する日立ハイテクCSR推進担当の濱敦司さん

日立ハイテクは社会貢献活動として卓上電子顕微鏡を活用した理科教育支援を世界各国で行なっており、ロシアでは2017年から、子どもたちが電子顕微鏡に触れる機会を設けてきた。一般的な学校の授業で使われる「光学顕微鏡」が、観察対象に光を当てて像を拡大する仕組みなのに対し、電子顕微鏡は光ではなく電子線を当てるため、焦点深度が深く、より微細なものを観察できる。

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今回の授業で使用したのは、なんと東京のオフィスにある卓上電子顕微鏡だ。モスクワからリアルタイムで遠隔操作に成功すると、生徒からは歓声が上がっていた。

特別授業を終え、中学3年の女子生徒は「普段は身近なものを大きく見る機会がないので、新たなものに出会えた気がする。できれば、自分の好きな分野をきわめて生きていきたい、と思った」中学2年の男子生徒は「知らなかったことばかり。理科や技術が好きで、とても興味ある分野だったので、すごく楽しかった。まだ漠然としているけど、将来はものづくりがしたい」と話してくれた。

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