05:24 2019年11月15日
片山健氏

草月流の生け花の先生がモスクワの研修会で自己表現と禁じ手について語る

© 写真: アレクサンドル・ドヴォリャンキン
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小枝と花々によって生みだされる統一感はまさに奇跡といえる。モスクワで日本の有名な草月流の片山健先生が実演を行った。片山先生は草月流モスクワ支部の25周年記念でモスクワを訪問。この記念日にあわせた生け花展がモスクワの国立建築博物館で10月11日から17日まで開催されている。片山先生の活動は驚くほど精力的で、魅力的な創作や構成の早さは感動的。同先生は、1時間あまりのうちに、観衆の目前で約10作品を創作し、その後、「スプートニク」のインタビューに応じた。

片山健氏:もともと日本の生け花は昔は男性がやるものでね、それが江戸時代から女性が習うようになった。家元はたくさんいるけれども男性が多い。8割は男性だと思う。

スプートニク:花や小枝、竹、また別の何かなど、生け花の素材としては特にどのようなものを先生はお好みですか。

片山健氏:僕の場合、枝とか葉とか花じゃなくて、長持ちするものが好きなんです。か弱くてすぐに枯れてしまう花より、長持ちするものが大好きです。 

スプートニク:草月流は、おそらく、もっとも民主主義的な生け花の流派で、その主な原則は自由な表現にあると思います。逆にこれはしてはいけないというものはありますか。

片山健氏:してはいけないというものはないです。本当はね、自由だから先生も要らないと僕は思う。でも少しでも良くしてあげたいと思うから僕たちはアドバイスをします。その方がもって生まれたものをとても大事にします。

スプートニク:生け花は誰でも創作することができるのでしょうか。

片山健氏:誰でも出来ます。創作には創造力と、あとは経験、希望、花に対する愛情が必要。 だから、日本人より外国人の方が花に対する愛情は強い。というのは日本はすぐ手に入る、外国では手に入らない。だから花を大事にして、家で何度も何度も生け直す。展覧会が終わると、日本の人はいっぱい捨てて帰る。外国の人は絶対捨てないで綺麗に持って帰る。そして家でまた生ける。日本人は幸せだけど花に対して残酷。

スプートニク:草月流は世界各国にたくさんの支部がありますね。モスクワには2、3支部あり、サンクトペテルブルグにも1支部あります。先生はロシアの華道家の作品をどうご覧になりますか。

片山健氏:支部はものすごくたくさんあります。ないところは少ないぐらい。随分たくさんあります。日本は47支部、県に1つあります。国によっては1つのところや、2つも3つもあるところもある。米国もたくさんあります、広いから。外国の人は日本の生け花を覚えるんで、日本のものに近いです。ただ国のカラーが出ます。モスクワの人はものすごい上手です。びっくりします。

スプートニク:先生はモスクワにもう何度かいらしています。モスクワにはどのような印象をお持ちですか。

片山健氏:とても素敵なところです。どんどん綺麗になっている。本当に住みたいと思います。


草月流のモスクワ支部は1994年に立ち上げられ、今日世界的に有名な草月流のロシアではじめての公式な代表となった。ロシア人に生け花への関心の種を蒔いたのは、草月流の創始者である勅使河原蒼風氏自身だった。1968年夏の同氏のモスクワ訪問はかなり話題を呼んだ。はじめて研修会が開催された外国文学図書館は観客であふれ返った。勅使河原先生の2回目の実演はプーシキン美術館で行われ、その後、当時のレニングラードとキエフ、ソチでもデモンストレーションが行われた。同先生の実演には10万人超が集まり、大成功を収めた。勅使河原先生の訪問により、生け花のロシアでの人気は大いに高まり、ロシア語の辞書にも生け花という言葉がのることとなった。

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露日関係, 日本, ロシア, 文化
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