14:18 2020年10月30日
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50歳になっても未婚という日本人の数が毎年増加している。国勢調査の結果によれば、日本人の4人に1人が50歳になっても一度も結婚していない。しかも未婚男性のほとんどが、これまでに一度も交際相手がいたことがなく、恋愛関係になったこともないという。日本人の間でパートナーのいない人が多いのはなぜなのか、また現代社会においてどのようにしてソウルメイトを見つければよいのか、「スプートニク」の記者が、「恋愛力育成トレーナー」として知られるブロガーの藤崎すみれさんにお話を伺った。

結婚願望はあるのに、独身者の数は増加

2015年に国立社会保障・人口問題研究所は「第15回出生動向基本調査(結婚と出産に関する全国調査)」を実施したが、この調査では未婚男性の69.8%が、異性の交際相手がいないと答えた。2010年に行われた調査ではこの数は61.4%であった。一方、未婚の女性の間では、この数字はそれぞれ59.1%と49.5%だった。つまり過去5年で、恋愛関係のパートナーがいないという人の数は増えていることが分かる。

一方、将来的に結婚したいと考えている人の割合は依然として高く、未婚男性では85.7%、未婚女性では89.3%にも上る。では、日本人を「恋愛離れ」させている原因は何なのか?


この問いに対する答えを知るべく、「スプートニク」は、恋愛事情のエキスパートで、ユーチューブで恋愛チャンネル「藤崎すみれのモテ研究所」(フォロワー数15,000人)を持つ藤崎すみれさんにお話を伺った。

スプートニク: 異性との良い出会いが無いと感じる日本人は多いと感じますか?また、その原因は何でしょうか。

藤崎さん(以下、敬称略):はい、出会いがないと感じていらっしゃる男性、女性は多いなと感じます。

原因はいくつか考えられますが、1つは受け身体質だからです。日本では「自分から」何かをするという習慣がない人が多いので、誰かが何かやってくれたら受けるという体質の人が多いんです。

そのため、自分から出会いを作ろうと動かれる方が少ないのかなと思います。

私の講座では、性格やタイプ別に「効率よく&楽しく出会える方法」をカスタマイズしているので、皆さん積極的に出会われていますね。

出会いがないは、まやかしだと思っています。出会いがないのではなく、出会いは自分でつくるものだからです。

スプートニク: 現在、日本の若い世代が異性との交際に興味が無かったり結婚を焦らないのはなぜでしょうか。この状況を変える方法はあると思いますか。

藤崎:恋愛や結婚が良いモノに見えないからではないでしょうか。

増えている離婚率、子供虐待、夫婦仲の悪化、DV問題な、浮気や不倫の報道など、異性との関係性や家庭に対するイメージが良くないからだと思っています。実際、親御様を見て同じような恋愛をしてしまい悩まれている方や、親を見て結婚する気が無くなってしまったというお声はよく耳にします。

私は、男女のコミュニケーションは独身にだけ通じるものではないと思っています。

結婚した後も、というかむしろ結婚後に1番必要になります。

自分は結婚できているから問題ない、ではなくコミュニケーション能力は鍛え続けないと衰えます。筋肉と一緒なんですよ。

コミュニケーションを通して、日本の過程に愛が循環するようになれば変わると思っています。


それはお金で解決するようなものではありません

スプートニク: 先日、内閣府が少子化政策の一環として、新婚世帯に最大60万円を補助するというニュースが報じられました。このことについて、どうお考えですか?

藤崎:少子化対策として出した政策ですから、現実的なお金で援助なのだなと思いました。 確かにお金の援助も現実的に必要だとは思いますが、それだけで少子化対策になるとは考えにくいと思っています。

もちろん、政策を悪く言うつもりもありませんし否定するつもりもありません。ただ、このやり方は、魚をあげただけで魚の釣り方を教えてくれているわけではありませんよね。

少子化がなぜ起きているのか、この原因は単純に結婚後にお金が掛かるから結婚しない、子供を作らないということではありません。

先ほども少しお伝えしましたが、異性との関係性や家庭に良いイメージが持てていないからというのもあるはずです。

それはお金で解決するようなものではありません。抜本的なものであり、私たち人間に与えられた「会話」と「感情」が関係しています。会話と感情のスキルを身に着けられれば、恋愛って楽しくて素敵なモノ、結婚が素晴らしいモノと感じられます。

そして、もっと言うと「結婚」がすべての形とも私は思っていません。

事実婚があっても良いと思うし、1番大切なのは、その当人たちが心から幸せと感じ、その幸せや愛情を周りにも循環させたいと思う状態になることです。自分が満たされていないなら周りに与えることも出来ませんよね。

愛の循環を起こし、それが過程によっては子供をつくろうということに繋がると思っています。


考える力を鍛える環境に日本もなるべきだと思っています

スプートニク: 生活水準が高い日本で、結婚し家族を築こうとしない理由は、お金がないからでしょうか?

藤崎:お金の問題は少なからずあると思います。というのも、日本の教育に「お金の知識」が入っていないですし、今の現代になってすらお金の教育を義務教育に入れるのを渋られているぐらいだそうです。

これも、出会いの時と同じで「お金はないもの」と思っている人たちが多いんです。お金も「つくる」ものです。

それからもっと言うと、お金に縛られていると「幸せな恋愛、結婚」は出来ないと考えています。

よく言う「お金がすべてじゃない!」という表現と感じるかもしれませんが、少し違っていて、現代は資本主義社会なのでどんなに頑張っても「お金」という道具は必要になってしまいます。

そのため、お金が最低限は必要になるので、お金が無くても良いとは言い切れません。

ただし、お金は「ただの道具」であり、お金に幸せや人生の充足はないということです。

これがわかっていないと、好きだけどこの人はお金が無いから…とゆがんだ見方になっていきます。

お金がないから〇〇できない、ではなくお金がない。〇〇するためにどうしたらお金を用意できるかな?と考えることが重要なんです。

この「考える力」がないので、 結婚し家族を築こうと思えないんです。

「考える力」「察する力」「感じる力」「想像する力」、これはすべて普段私がお伝えしているコミュニケーション能力です。

考える力を鍛える環境に日本もなるべきだと思っています。

スプートニク: 藤崎様の経験を踏まえて、異性とのコミュニケーションがうまい人、またそうでない人の特徴を教えてください。

藤崎:コミュニケーションが上手な人は、視野が広い人です。逆にコミュニケーションが下手な人は視野が狭い人。

視野が広いと、自分が絶対正しいと思わないし、相手を理解しようとします。

人それぞれの考えや価値観があるので、それを否定していては前に進みません。

否定をするのって簡単ですよね。

でも、否定をしないで理解しようとすることは簡単ではありません。人間力が試されるわけです。

この人間力、抽象度が高い言葉ですが、私なりにわかりやすくいうと「理解しようという姿勢を見せられるか」だと思います。

他人を100%理解することは出来ません。

でも、99.999999%理解する努力は出来ます。

この努力を出来るかどうかが、コミュニケーションがうまいかそうでないかの差だと思います。

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