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    リビア、カダフィ大佐も国家もなくした空白の5年間

    リビア、カダフィ大佐も国家もなくした空白の5年間

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    政治
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    2011年10月20日、42年間もリビアを率いてきたカダフィ大佐はNATO軍の支援を受けたリビア反体制派の手にかかって拘束され、殺害された。当時リビアで火を吹いていた内戦は種族間の争いへと変わり、6年が経過した今も事実上そのまま続いている。国の支配機関を創設しようとする試みは全て失敗におわり、経済は破綻した。危機の後にそれに代わってやってきたカオスは中東地域全体を危険に陥れた。これこそが西側の大国がこの北アフリカの国の政治構造を力ずくで変えようとした試みの結果である。

    「ロシア・セヴォードニャ」の国際マルチメディアプレスセンターで行われた円卓会議では外交官、政治家、研究者らの間からこうした見解が表された。

    カダフィ大佐の死は司法で出された死刑判決によるものではなく、刑事犯罪の殺人だった。ロシア外務省外交アカデミー、国際問題研究所、ユーラシア調査センターのオレグ・ペレスィプキン所長は、この犯罪がいつの日か捜査され、明らかにされることはまずありえないとの見方を示している。ペレスィプキン所長は1980年代後半、駐リビア・ソ連特別全権大使として勤務した経験を持っている。

    「カダフィ大佐を殺害した張本人は簡単には見つからない。襲った集団は大佐を野蛮に懲罰したため、これを行った具体的な執行者を見つけ出すことは全く不可能だ。仮にその者らが見つかったとしてもこれを裁判にかけるものはいないだろう。」

    ロシアリビア・シリア国民との連帯委員会のセルゲイ・バブリン委員長は次のように語っている。

    「反体制派はトリポリもスルトも一切解放してはいない。これは西側に金で雇われた傭兵だった。カダフィ大佐はNATOの特殊作戦の結果、拘束され、その後身柄は集団から集団へと何度も売り買いされた。集団間には殺害の権利をめぐる抗争があった。真実を知るには長い時間がかかるだろうが、それでもいつの日かそれは世界に明かされるだろう。」バブリン委員長は「カダフィ大佐が現代の偉大な活動家の列に加えられる日は必ず来る」と確信を示した。

    ペレスィプキン氏は、西側諸国、とりわけ米国がカダフィ体制の転覆を図った最たる理由は経済的なものとの見方を示している。

    「様々な情報源によればカダフィ氏は欧米に1800億ドル分の有価証券を保管していた。当然のことながら今、この金はおびただしい数の施設、不動産と同様、すべて押収されている。」

    モスクワ国際関係大学文明パートナーセンターのユーリー・ジニン上級研究員は「アラブの春」の結果はリビアには重い傷として残り、その傷はリビア国民にくまなく行き渡ってしまったとの見方を示している。

    「リビアは統一、秩序、安定を失った。全国選挙で選ばれた議員の議会、マスコミの自由は得たが、結果として議会は2つに割れ、マスコミも互いに対立する勢力に加担する複数の集団に分裂してしまった。一番恐ろしいのは種族間の反目が政治化され、地方勢力が常時敵対しているために国内が半分戦争の状態に引きずり込まれており、ここからどうしても脱却できないことだ。」

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      catss4
      プーチン:一体誰がNATOにガダフィを殺害する権利を与えたのか?
      youtu.be/Iw5Ij_RFJ1Q

      ameblo.jp/wake-up-japan/entry-12113126373.html
    • avatar
      junobejp
      ●ヒラリークリントンのメール問題とは、このような国家犯罪が書かれているメールのことだ。
      twitter.com/kininaru2014111/status/786970787789967360
      ●カダフィを惨殺して政権を崩壊させ、リビアの国家資金を全てヒラリーたちが奪い取ってISISの資金にした。
      twitter.com/iiyama16/status/681403872305233920
      ●リビアを侵略した際、NATO軍が手を組んだLIFGはアル・カイダ系武装集団。カダフィ惨殺を知らされたヒラリー・クリントン国務長官は「来た、見た、死んだ」と口にしている。その半年前、ロシアのプーチンは「誰がNATOにカダフィを殺す権利を与えたのだ」と侵略勢力を激しく批判したが、それを無視して殺害、クリントンはそれを喜んだわけである。カダフィ体制の崩壊でリビアは無政府状態になり、軍の倉庫から武器が持ち出されてトルコへ運ばれている。輸送の拠点になったのはベンガジにあったCIAの施設で、そうした事実をアメリカ国務省は黙認していた。輸送にはマークを消したNATOの輸送機が使われたとも伝えられている。
      plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201605010000
      ●「カダフィ大佐の金塊」はどこに消えた?ヒラリーの私用メールに極秘メモ
      d.hatena.ne.jp/Takaon/20160402
      ●ブルメンソールが2011年4月2日にヒラリーへ送ったメールにも143トンの金について書かれている。相当量の銀も保有、総評価額は70億ドル以上だとされている。カダフィはアフリカを自立させるために金貨ディナールをアフリカの基軸通貨にしようとしていたが、そのための金や銀だ。ディナールを発行するリビアの中央銀行は国営。私的な金融機関が支配する西側世界とは違い、政府を潰さない限りディナールを止めさせられない。カダフィがアフリカを自立させることを西側の支配層が恐れたのは、今でもアフリカを彼らは食い物にしているからだ。
      plaza.rakuten.co.jp/condor33/diary/201603140000
      ●カダフィ下のアフリカ最裕福な民主主義から、アメリカ介入後、テロリストの温床と化したリビア…67年にカダフィ大佐はアフリカで最も貧しい国の1つを受け継いだ。暗殺される前に,彼はリビアをアフリカで最も豊かな国へと変えていた。2011年の米が率いた爆撃作戦迄は,リビアは最高の人間開発指数,最も低い幼児死亡率,全アフリカで最も長い平均余命を誇っていた。現在,リビアは破綻国家だ。リビアには現在,中央銀行と国営石油会社の支配を巡って,支配を主張する2つの競合する政府,2つの議会があり,機能する国家警察も軍もなく,ISがリビアの広大な地域で訓練所運営。 欧米政府がリビア国民に約束した民主主義は,カダフィ打倒後,全て消滅。 カダフィの直接民主主義の下で,権力は様々な委員会や議会を通して直接国民のものだった。軍事独裁制どころではなく,カダフィ支配下のリビアは,アフリカで最も繁栄した民主主義だった。40年間以上カダフィは経済民主主義を推進,国有化した石油の富を全リビア国民向けの進歩的社会福祉施策維持に用いていた。カダフィ支配下でリビア国民は無料医療や無料教育だけでなく,無料の電気や無利子融資を享受していた。カダフィ支配下ではイスラムテロリストは事実上存在しておらず,09年,米国務省はリビアを[対テロ戦争における重要な同盟国]と呼んでいた。
      eigokiji.cocolog-nifty.com/blog/2015/12/post-c9d6.html
      ●シオニストによるカダフィ殺害…カダフィは5つの分野でロスチャイルド系世界的銀行カルテルの参加要請を拒否した。
      satehate.exblog.jp/17005328
      ●私がリビアとカダフィについて知ったこと。…1951年、リビアは世界で最も貧しい国だった、、、しかし、NATO侵攻以前はアフリカで最も高い生活水準を誇っていた。生活水準は、ロシアよりも、ブラジルよりもサウジアラビアよりも高かった。 リビアでは、家を持つことが人権と見なされている。新婚夫婦はマイホームを買うために5万ドルを政府から支給される。電気代は全ての国民に対して無料。カダフィはかつて、全てのリビア人に家を与えることを誓ったのだ。彼はその誓いを守った。彼の父は家を持てずに死んだからだ。カダフィ以前は、リビア人の5分の1以下が読み書きが出来なかった。現在は、教育は無料で質が高い、識字率は83%。医療も無料で質が高い。リビア人が必要な教育や医療をリビアで見つけられない場合は、リビア政府が彼らが外国へ行けるように手配する。ローンは全て利子0%と法律で決まっている。リビア人が車を買うとき、政府が半額を払う。ガソリン代は0.14ドル/L。農業化を志望するリビア人には、土地、家、器具、家畜、種子が無料で支給される。リビア中央銀行は、西洋の全ての銀行と違って国有銀行だ。ロスチャイルドの所有ではなく、債務から自由な金を振り出す。カダフィはまたリビアの石油支払いをドルから、アフリカディナール金貨に変えようとしていた。
      www.asyura2.com/11/senkyo121/msg/183.html
      ●リビアで二度と見られなくなる16項…リビアには電気代の請求書が存在しない。電気は全国民、無料だ。 融資には金利がなく、リビアの銀行は国営で、全国民に対して与えられる融資は、法律で金利%。 リビアでは住宅を所有することが人権と見なされている。 リビアでは全ての新婚夫婦が、新家族の門出を支援するため、最初のアパート購入用に、政府から60,000ディナール(50,000ドル)を受け取る。 リビアでは教育と医療は無償。カダフィ以前、識字率はわずか25%だった。現在、識字率は83%。 リビア人が農業の仕事につきたい場合には、農園を始めるための、農地、家、器具、種、家畜が、全て無料で与えられる。 リビア人が必要な教育あるいは医療施設を見いだせない場合、政府が外国に行くための資金を支払い、さらには実費のみならず、住宅費と自動車の経費として2,300ドル/月、支払われる。 リビア人が自動車を購入すると政府が価格の50%の補助金を出す。 リビアの石油価格は、リッターあたり0.14ドル。 リビアに対外債務は無く、資産は1500億ドルにのぼるが、現在世界的に凍結されている。 リビア人が、卒業後就職できない場合は、本人が雇用されているかのごとく、特定職業の平均給与を、職が見つかるまで国が支払う。 リビア石油のあらゆる売上の一部がリビア全国民の銀行口座に直接振り込まれていた。 子供を生んだ母親は5,000ドル支払われる。 リビアではパン40斤が0.15ドル。 リビア人の25%が大学の学位を持っている。 カダフィは、この砂漠国家のどこででも自由に水が得られるようにするため、大人工河川計画として知られる世界最大の灌漑プロジェクトを遂行した。
      satehate.exblog.jp/17019820
      ●311の後、2011年3月20日に爆撃されたリビアの故カダフィ大統領の国連演説から…『悪の枢軸』と呼ばれた人物が、いかに、まともな事を言っていたのかが分かります。
      velvetmorning.asablo.jp/blog/2014/06/10/7341170
      ●かつてプーチン大統領は言った。「私の印象では、米国は触れるものことごとくをリビアあるいはイラクに変えてしまう」。今やリビアの議会も政府も、イスラム過激派の迫害を受け、首都トリポリから遠くエジプト国境に近いトブルクまで追いやられている。リビアはソマリアのような破綻国家へと、刻一刻近づいていっている。
      japanese.ruvr.ru/2014_10_21/278982174
      ●カダフィー暴君像は西側メディアの捏造…アメリカの対リビア政策には、合法性がまったくない。kaleido11.blog.fc2.com/?no=349
    • ネットもぐら
      国民を大切にする非民主的な素晴らしい国リビアを白人国家がこぞって打ち倒したカネのために。略奪と殺戮のアリバイはキリスト教と民主主義と人道主義と環境保護。
    • unimaro unimaro
      この賢い方々は、リビアを「自分たちの失敗」だと認め、心から反省し、シリアやアフガン、ウクライナ、グルジア、南シナ海、南米各地、アフリカ各地などの「同様に、西側が自瓶たちの利益お為のみに起こしている問題」に活かしてほしいものだ。
      できそうにないように見えるけどw
      真に聡明なら、もう動いているはずだし、それなりの影響も出ているはずなんだが、さっぱりだよなぁ?w
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