08:20 2020年10月25日
ロシア
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モスクワの北、コストロマ州の農村地帯にあるポヴァリヒンスコエ居住区で掃除婦として働く女性が村長選挙で唯一のライバル候補だった現職市長を抜いて、当選してしまった。それだけではない。女性は今やノーベル平和賞候補として推薦されてもいる。

当選の知らせはこの女性、マリヤ・ウドゥゴツカヤさん(35)にとっては寝耳に水だった。もともと初めから出馬の意向はなく、単に選挙が成立するためのダミー候補として出てくれと現職市長のニコライ・ロクテフ氏に頼まれ、氏に敬意を抱く彼女は、それならばと引き受けたにすぎなかったからだ。ところが…。

蓋を開けてみると現職を押しのけ、自分が当選。しかも得票率は現職34.4%、自分は61.7%と相手を圧倒的に凌駕していた。

ウドゥゴツカヤさんは選挙まで地元の村役場で掃除婦として稼いでいたが、主には子どもの面倒を見、家を切り盛りしていた。新市長となってしまったウドゥゴツカヤさんには村の政治に必要な専門的な教育も経験もない。それでもロシア連邦法では彼女はれっきとした村長になる。

ウドゥゴツカヤさんは当選で市民の大きな支援を感じるようになったと語っている。読むべき本の一覧が送られてきて、コストロマ州政府も自治を学ぶ教育課程に自分を組み込んでくれた。

ノーベル賞候補へ推薦

掃除婦が村長選挙で勝利のニュースはロシアで大きなセンセーションを巻き起こし、この話をロシア連邦中のマスコミがこぞって報じた。いたく感動した「モスコフスキー・コムソモレツ」紙の記者らは、ノーベル賞選考委員会に手紙を書いて、平和賞候補としてウドゥゴツカヤさんを推薦した。推薦状にはこうしたためられている。

「マリヤ・ウドゥゴツカヤ氏は若き女性でありながらロシアの地方選で勝利し、働く者こそが権利を有し、国政を実現すべきであることを全世界に証明した。」

推薦状はすでにノーベル賞選考委員会の手に渡った。申請が受理された暁にはマリヤ・ウドゥゴツカヤさんはノーベル平和賞の候補者としてロシアのプーチン大統領、米国のトランプ大統領と同じ土俵に立って戦うことになる。

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