19世紀の欧米医療に勝る古代インカ帝国の外科技術

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南米の古代インカ帝国で行われていた外科医療は、19世紀の医療技術より勝っていたと、科学系サイト「Science Alert」が報じた。

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デビッド・クシュネル氏を中心とした米国の神経外科の学者グループは、コロンブス以前(1492年以前)のアメリカ大陸で行われていた医療に関する研究を行った。

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この研究で、古代インカ帝国の医療はあまりに発達しており、これに比べると19世紀のヨーロッパの外科技術などはずっと遅れをとっており、成功例が少なかったことが明らかにされた。古代インカ帝国の外科医師は頭蓋骨に穴をあける穿頭術を日常的に行い、手術を受けた者たちの多くが生きながらえた。

この事実は、考古学研究によってすでに明らかにされている。15~16世紀に古代インカ帝国の首都であったペルー南部のクスコ市近郊で、160体あまりの頭蓋骨が発見された。これらの頭蓋骨の多くには、外科的処置が施され、それがきれいに完治した痕跡が認められた。このことは術後の生存率が高かったことを物語っている。19世紀の米国の外科手術でも、頭蓋骨手術による生存率はわずか50%強だった。

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