南ア 釣りあげた魚の口の中に舌を餌とする寄生虫が…【写真】

© 写真 : Facebook account of Don Marxカーペンターフィッシュ
カーペンターフィッシュ - Sputnik 日本, 1920, 12.05.2021
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南アフリカで海洋生物学を学ぶ大学生が釣り上げたカーペンターフィッシュは口の中に思わぬサプライズを隠していた。大学生の撮影したサプライズ写真は史上初の快挙となった。デイリーメール紙が報じている。

ケープタウン在住のドン・マークス氏(27)はアガラス岬で魚釣りをしている時にウオノエ重さ2.7キログラムのカーペンターフィッシュを釣り上げたが、なんとその魚の口の中には舌に寄生するウオノエが入っていた。マークス氏は海洋生物学を学んでいるが、ウオノエをこの目で見たのは初めてだったので、写真に収めた

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マークス氏は指導教授に写真を送ると、この種のウオノエが撮影されたのはこれが初めてであることがわかった。ウオノエは魚の舌に寄生するが、寄生先に選ぶのはなぜかカーペンターフィッシュに限られている。

ウオノエは現在わかっているのは280種類以上。面白いことに、それぞれの種が寄生先に選ぶのは同じ種類の魚となっている。ウオノエは寄生する魚を見つけるとエラから体内に入り、口の中まで移動してそこに落ち着く。ウオノエは前肢の爪を利用し、舌の血管にとりついて血を吸い始める。

ウオノエはすべて生まれるときはオスで、これが寄生している間に、やがてメスに性転換する。ウオノエは寄生している魚の舌が血液不足で壊疽し、落下すると自分が代わって舌の役目を果たしながら寄生を続け、最後は完全に舌に成り代わってしまう。世界でもこうした寄生虫はウオノエしかいない。

ウオノエがすでに寄生している魚にさらに別のウオノエが寄生しようとした場合、口の中には入らず、エラの部分にはりつき、オスのまま寄生を続け、時々メスと交尾をして繁殖し続ける。ウオノエの幼虫はやがてエラを離れ、他の寄生先を探す。

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