6月5日、バーレーン、アラブ首長国連邦、サウジアラビア、エジプト、イエメン、リビア暫定政府、モルディブ、モーリシャスは、カタールの首長がテロや過激思想を支持しているとして、カタールとの断交を発表した。サウジアラビアはカタールへの陸上輸出を禁止し、国境を閉鎖。カタールは一方、外交関係を断絶したアラブ諸国の決定に遺憾の意を示し、取られた行為を不当だと述べた。
カタールとの国境沿いに水路を掘り、カタールを島にする案がサウジアラビアで浮上した。同意が得られれば、9社からなるサウジアラビア投資同盟によって計画が実行される。政府系ニュースサイト「Sabq」によると、水路の幅は200メートル、深さ15〜20メートル、長さ60キロでどんな種類の船も進水できる。
米国は、現在のカタールを取り巻く情勢に考慮し、中東ペルシャ湾諸国と幾つかの軍事演習を実施しないことを決定した。米中央軍のジョン・トーマス報道官がAP通信に伝えた。
トランプ米大統領は19日、国連総会が開かれているニューヨークでカタールのタミム首長と会談した。サウジアラビアなど中東4カ国がカタールと断交した問題について、協議を行った。
カタールに断交を宣言したエジプト、サウジアラビア、バーレーン、アラブ首長国連邦の4カ国は共同声明の中で、同国に対し、ペルシャ湾危機調整に関する協議を始めるためのいかなる前提条件も持ちださないよう求めた。
トランプ米大統領は7日、クウェートのサバハ首長と会談し、サウジアラビアやエジプトなど中東4カ国が6月にカタールと断交した問題について話し合った。その後、ホワイトハウスで行った記者会見でトランプ氏は「カタールとサウジアラビアなどの仲介ができるなら喜んでやりたい」との意向を示した。共同通信が報じた。
バーレーン議会はカタールがバーレーン国内の急進主義組織に「支援」を行っているとして、自国政府に対し、カタールに賠償金を請求する訴訟を起こすよう要請した。バーレーン通信(BNA)がバーレーン議会のアリ・アリアラディ第1副議長の声明を引用して報じた。
カタールに要求を突きつけたアラブ諸国が断交問題解決についての米国の提案に応えるなら、カタールには協議の日時と場所を話し合う用意がある。カタールのムハンマド外相が発表した。
アラブ首長国連邦のガルガーシュ外務担当国務相は、先日のカール首長の演説について、カタールを巡る危機の解決にはならず、さらに悪化させるだけだとの見方を示した。
カタールのアリタニ外相は中国の王外相との会談で、カタールは自国との外交関係を絶ったアラブ諸国と建設的な対話を開始する準備があるものの、それには主権の尊重および自国の内政への不干渉の条件がなければならないと語った。
サウジアラビア、アラブ首長国連合、バーレーン、エジプトは、カタールへの要求を削減し、具体的な期限を設けることなく、要求の実行を呼びかけた。ウォール・ストリート・ジャーナルが報じた。
米国のWashington Postは6月に中東アジアで外交紛争を引き起こしたフェイクニュースが掲載したカタール国営通信のサイバー攻撃の実行者を明らかにした。
ティラーソン米国務長官は11日、カタールの首都ドーハでムハンマド外相と会談し、国交回復に向け協力することで一致した。またムハンマド氏とテロとの共闘を誓う覚書を交わした。共同通信が報じた。
5日、カイロで開かれたカタール問題を話し合うサウジアラビア、アラブ首長国連邦、バーレーン、エジプト4か国の外相会合は対カタール制裁を引き続き行うことで一致。一方で補足的な措置は控えられた。
サウジアラビア、アラブ首長国連邦(UAE)、バーレーン、エジプトは、カタールに提示した要望に対する答えを受け取ったとする共同発表を出した。国営アラブ通信が報じた。
カタールへの最後通告について、クウェートが受け入れ期限延長を要請してアラブ4国が同意。期限が48時間延長された。国営サウジ通信が報じた。
アラブ首長国連邦のムハンマド・ビン・ザーイド・アール・ナヒヤーン皇太子(兼連邦軍副最高司令官)は国防相を務めていた2004年、米国に対してカタールのアルジャジーラTV局を爆撃するよう要請していた。この事実はウィキリークスがサイト上に公開したナヒヤーン皇太子と米国のリチャード・ハース外交官、マルセル・ヴァフビ駐アラブ首長国連邦・米大使の会談を記録した機密文書によって明らかになった。
カタールをめぐる状況がラマダン(断食月)明けに再び悪化しており、出来事は力によって発展する恐れさえもある。東洋学者のエレーナ・スポニナ氏は、このような見方を示した。
一連のアラブ諸国がカタールに対し、同国の衛星テレビ局アル・ジャジーラを閉鎖するよう要求したことを受けて、アル・ジャジーラは要求が犯罪であり、同局の仕事のメソッドは公平で、様々な視点に光を当てることに向けられていると述べた。同局のヤセル・アブ・ヒラル局長はスプートニクのインタビューで次のように述べた。
クウェートはカタールに対して国交回復のための要請一覧を手渡した。AP通信が報じた。AP通信によれば、一覧には「アルジャジーラ」TV局の閉鎖、イランとの外交断絶が列挙されている。
米国務省のナウアート報道官は20日の記者会見で、サウジアラビアなどアラブ諸国がカタールと断交した理由の詳細を公に説明しておらず「時がたつほどサウジが取った行動への疑問がわき上がってくる」と述べた。共同通信が報じた。