習近平国家主席が指摘　世界経済にとってロシアへの制裁は重荷

中国の習近平国家主席は、ウクライナ情勢に関連した制裁は世界の金融やエネルギー、サプライチェーンの安定に影響を与え、パンデミックにより打撃を受けた世界経済にとって新たな重荷となると表明した。

8日、同主席は、フランスのエマニュエル・マクロン大統領およびドイツのオーラフ・ショルツ首相とビデオ会談を行い、ウクライナ情勢とイランの核協定、欧州連合と中国との協力について議論を行った。

中国国営テレビの中国中央電視台は習近平国家主席の発言を引用し、「私たちは危機による否定的な影響を低減するため、共に努力する必要がある」と報じた。

同主席は、「対応する制裁は、世界の金融やエネルギー資源、輸送およびサプライチェーンの安定に影響を及ぼし、パンデミックの重荷の下にある世界経済に負担をかけ、すべての国々に不利益をもたらす」と強調した。

ロシアのプーチン大統領は、24日午前のテレビ演説で、ドンバスの共和国の指導者の訴えを受け、「8年間ウクライナ政権による虐待、ジェノサイトにさらされてきた」人々を守るため、特殊軍事作戦を実行することを決定したと述べた。プーチン大統領は、ロシア政府の計画には「ウクライナの領土の占領は含まれていない」と強調した。

これに対し、米国、EU諸国、その他の多くの国は、ロシアおよび同国の一連の大手銀行や企業に対して新たな厳しい制裁を科した。

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