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【人物】トゥクタミシェワ選手と対談:「日本愛」、4回転アクセルに関する考え、滑り続けるモチベーションについて語る

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2015年世界フィギュアスケート選手権女王のエリザベタ・トゥクタミシェワ選手がスプートニクの独占インタビューに応じ、国際大会に出場できなかった今シーズンやフィギュアスケートの仲間、そして「日本愛」について語った。

大会や日本人選手との友情

スプートニク: シーズン終了、おめでとうございます!シーズンを終えた気持ちを教えてください。
トゥクタミシェワ選手:はい、ありがとうございます。今シーズンはとっても好調でした。スタートはどれも失敗しなかったんです。フィギュアスケートの世界では、スタートが良ければシーズンは好調だったと言えますね。基本的にはどこでもうまく滑れたので良いシーズンでした。なので、良いシーズンを過ごせたのと同じように良い時間を過ごして、ゆっくりしたいと思います。
スプートニク:世界選手権を見ていかがでしたか?
トゥクタミシェワ選手:一視聴者として見ていてとても面白かったです。グランプリもファイナルも見ていました。唯一、ちょっと用事があって四大陸選手権を見逃してしまったんですが、世界選手権はとてもおもしろかったです。特に見ていたのが男子と、女子の最後のウォームアップです。他の種目は見ていません。
スプートニク:日本のスケート選手に何か伝えたいことがあれば挨拶をよろしくお願いします。
トゥクタミシェワ選手:普段のインタビューでは私たちは「こんにちは~さようなら」で終わってしまうけどそれには理由があるんです。というのも、コミュニケーションは個人的なメッセージがあって成立するものじゃないですか、それがたとえ短い時間であっても。なので、しばらく会っていなかった選手の皆には今はあいさつだけ伝えたいです。日本のスケート選手の皆さん、こんにちは!
エリザベータ・トゥクタミシェワ選手 - Sputnik 日本, 1920, 13.11.2022
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スプートニク:今でもオリンピックに出場したいと思っていますか?
トゥクタミシェワ選手:そのつもりはないです。今は流れに身を任せて、先のことは考えないようにしているんです。疲れていないときの(トレーニングの)一部が一番好きなんです。夏の初め、合宿に出発し始めの時なんかがそうでしょうか。例えば、クールシュヴェルへ行くこと自体はそんなに(スタートの準備には)重要じゃなくて、とにかく健康に気を付けて体を鍛えて、身体を徐々に負荷に慣らしていくんです。そこでフリープログラムをこなさなければいけないわけでもなくて、ただきれいな景色を眺めながら滑って心の底から楽しむことが大切です。その後、トレーニングが本格的に始まるとたくさん演技をこなすことになって重要性も増してきます。そうなるともちろん、大変ですね。逆に、シーズン開始直前の1週間は負荷を減らしてフレッシュな状態で臨めるよう調整します。だから、大会前の数日間が好きなんです。
無意識のうちに、時間をかけて培われた習慣があるんだと思います。トレーニングに行って帰ってきて、休憩したらまたトレーニングに行く準備をするいつも決まった時間に出るようにすると日によってメイクや洋服が違ったりしても身体が勝手に準備を始めます。シーズン開始に近づけば近づくほど筋肉の調子が整えられてきます。
そのために私たちは対話(トレーニング)をするんです。それが私がスケートを続ける大きな理由のひとつになっています。ネガティブな気分にならないからです。トレーニングに行けば、そこで話を聞いてもらえて理解し、受け入れられると知っているからです。そして、皆が満足するような解決策を一丸となって見つけることができるんです。

好きなアクセルと4回転アクセルについての考え

スプートニク:貴方の代名詞、トリプルアクセル以外に好きなトリプルアクセルはありますか?
トゥクタミシェワ選手:ええ、好きなアクセルはあります。紀平梨花選手のアクセルのテクニックは見事でした。彼女のアクセルは軽くて高いんです。アリョーナ・コストルナヤ選手のアクセルはとても高くて回転も速いです。でも幅がとても広く、大きなアクセルなので安定性を考えるとあまり良いテクニックとは言えないかもしれませんが、それでも見た目は美しいです。紀平選手も同じですね。男子では宇野昌磨選手のアクセルが素晴らしいです。スピードのあるジャンプで、着氷も軽いです。
スプートニク:この一年でまずはじめに羽生結弦選手、そしてイリヤ・マリニン選手が4回転半ジャンプを成功させました。4回転アクセルについてどう思っていますか?
トゥクタミシェワ選手:イリヤ(マリニン)選手が夢を叶えたと聞いてただただ嬉しいです。フィギュアスケートがこんなに早く発展していっているのはすごいことです。4回転アクセルは一見不可能に見えるほど難しいエレメンツだと思います。トリプルアクセルやダブルアクセルも飛んだことのない、スポーツをしない人にとってマリニン選手が今、何を成し遂げているのかを理解しがたいと思います。4回転アクセルはそれほど難しいエレメンツでこれまで世界で誰も飛んだことがありませんでしたから。この先5年間は実現不可能だと思っていました。だから本当にすごいことなんです。こうした難しいエレメンツを成功させるという点で今、誰がイリヤ選手の後を追えるのかは分かりません。でも、2年前には誰も予想できなかったように今日にも誰かが成功させるかもしれないですね。
トゥクタミシェワの4回転ジャンプは、若手スター選手らと競うのに十分なものなのか - Sputnik 日本, 1920, 22.05.2022
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トゥクタミシェワの4回転ジャンプは、若手スター選手らと競うのに十分なものなのか
スプートニク:女子選手の中で4回転半ジャンプを飛べる選手が出てくるまでに、何年かかると思いますか?
トゥクタミシェワ選手:そうですね、いつか出てくると思います。ただそれには、ものすごい才能や勇気がいるしスポーツに全てを注ぎ込まないといけないのでかなり難しいと思います。女子選手の中で誰が達成できるのかは個人的にはまだ思いつかないですね。もしかしたらいつの日か、誰かがやってくれるかもしれません。

日本の印象、アイスショー、好きな食べ物

スプートニク:あなたは大会やアイスショーのために日本へ行ったことがあります。日本の印象はどうでしたか?
トゥクタミシェワ選手:ええ、「Fantasy on Ice」と「Stars on Ice」で日本へ行きました。金沢市がとっても気に入りました。すごく美しくて、華やかな街でした。私たちが泊まった場所は現代的な地域にあってショッピングセンターもあったし、散歩道もあったんですが少し角を右に曲がると、日本文化の歴史を感じさせるエリアが広がっていてびっくりするほど美しい庭園や家が目に入ってきました。たしか金沢だったと思います。本当にきれいですばらしい街でした。ツアーをやった街で、とてもきれいな日本の庭園を見たんです。「Fantasy on Ice」のツアーは最高でした。いつかまた行くのが夢なんです。ツアーはとても楽しく感動的でいつも満員御礼でしたし、色々な街を見て回ることもできましたから。
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スプートニク:大会とアイスショーの違いは何ですか?
トゥクタミシェワ選手:ショーは誰とも競い合わないので(大会とは)全く違います。大事なのは良いパフォーマンスをして楽しむことと、自分の演技を披露して、皆に感動を与えること。そしてそれを自分でも感じることです。自分が演技を楽しめばお客さんにもそれが伝わって、楽しんでくれるんです。ショーというのは、よりリラックスしたイベントで大会よりもいい点がたくさんあります。常に誰かと交流できるし、グループで出演できたりしてとても楽しいです。大会だと皆真剣で、誰もが自分の心配をします。始まる前は誰とも会話をしないし、もし始まっても、大会の結果が良かったらその時、ポジティブな気持ちになれるんです。
スプートニク:好きな食べ物は何ですか?
トゥクタミシェワ選手:日本ではもちろん、お寿司です。サーモンにマグロのお寿司。定番ですけど、私の好きなお寿司です。お寿司は本当に大好きで、よく現地で食べていました。ロシアでは、実はグレーチカ(蕎麦の実)が好きなんです。それかカツレツとマッシュポテトの組み合わせですね。本当にびっくりするくらい美味しいんですよ。
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